設定

From OpenSimulator

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{{Template:Quicklinks/ja|Configuration}}
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{{Quicklinks/ja|Configuration}}
 
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==OpenSim シミュレータ設定ファイル==
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== OpenSimulator シミュレータ設定ファイル ==
地域シミュレータの設定は [[OpenSim.ini]] と呼ばれるファイルで行われます。このファイルは SIM がスタンドアロンモードで動作していてもグリッドモードで動作していても同じように使用されます。このファイルは config-include/ ディレクトリの中にある追加の設定情報を参照します。各種設定についての情報は OpenSim.ini ファイル自体にあります(または OpenSim.ini.example が参考となります)。
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地域シミュレータの設定は OpenSim.ini と呼ばれるファイルで行われます。このファイルは SIM がスタンドアロンモードで動作していてもグリッドモードで動作していても同じように使用されます。このファイルは config-include/ ディレクトリの中にある追加の設定情報を参照します。各種設定についての情報は OpenSim.ini ファイル自体にあります(または OpenSim.ini.example が参考となります)。
  
 
OpenSim.ini という名前は、コマンドライン引数で変更される場合があります。
 
OpenSim.ini という名前は、コマンドライン引数で変更される場合があります。
  
INI ファイルを 2 つのファイルに分けて配布することができます。 OpenSim を複数起動して、一部の設定以外は全く同じ設定にしたいときに便利です。マスターファイルが最初に呼ばれ、 INI ファイルが次に呼ばれます。 INI ファイルに記述された設定はマスターファイルに記述された設定を上書きします。マスターファイルには INI ファイルと同じフォーマットで同じキーワードで書かれていますので、INI ファイルについての説明がマスターファイルについてもあてはまります。
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INI ファイルを 2 つのファイルに分けて配布することができます。 OpenSimulator を複数起動して、一部の設定以外は全く同じ設定にしたいときに便利です。マスターファイルが最初に呼ばれ、 INI ファイルが次に呼ばれます。 INI ファイルに記述された設定はマスターファイルに記述された設定を上書きします。マスターファイルには INI ファイルと同じフォーマットで同じキーワードで書かれていますので、INI ファイルについての説明がマスターファイルについてもあてはまります。
  
 
<!-- 日本語訳だけに存在するリンク ここから -->
 
<!-- 日本語訳だけに存在するリンク ここから -->
===各設定ファイルの日本語訳===
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=== 各設定ファイルの日本語訳 ===
 
* [[日本語訳(OpenSim.ini.example)|bin/OpenSim.ini.example]]
 
* [[日本語訳(OpenSim.ini.example)|bin/OpenSim.ini.example]]
 
* [[日本語訳(Robust.ini.example)|bin/Robust.ini.example]]
 
* [[日本語訳(Robust.ini.example)|bin/Robust.ini.example]]
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<!-- 日本語訳だけに存在するリンク ここまで -->
 
<!-- 日本語訳だけに存在するリンク ここまで -->
  
==データベース==
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== データベース ==
OpenSim は以下のデータベースエンジンをサポートします。設定の詳細は、 OpenSim.ini.example ファイルや、その他 bin/config-include にある各種サンプルファイルにあります。
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OpenSimulator は以下のデータベースエンジンをサポートします。設定の詳細は、 OpenSim.ini.example ファイルや、その他 bin/config-include にある各種サンプルファイルにあります。各データベースの設定の詳細は [[Database Settings]] を参照してください。
  
* '''SQLite''' (標準) - OpenSim にバンドルされている、軽いデータベースで、特に設定をすることなく使用できます。手っ取り早く立ち上げるためのオプションであり、商用利用には適していません。MySQL に比べて超遅いです。ここに書かれている機能の中には(例えばアタッチメントの不揮発化など)、完全に実装されていないものがあります。
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* '''SQLite''' (標準) - OpenSimulator にバンドルされている、軽いデータベースで、特に設定をすることなく使用できます。手っ取り早く立ち上げるためのオプションであり、商用利用には適していません。MySQL に比べて超遅いです。ここに書かれている機能の中には(例えばアタッチメントの不揮発化など)、完全に実装されていないものがあります。
* '''MySQL 5.1''' (完全にサポートされています)。これは推奨のデータベースで、本格的に使用したり、小さなスタンドアロンアプリケーションを作成したりする場合に適しています。(現在、MySQL 5.5 を Windows x64 システムで動作させる場合に、未解決のバグ [http://opensimulator.org/mantis/bug_view_advanced_page.php?bug_id=5294 bug_id=5294] が発生することがわかっています。) MySQL 5.1.55 と 0penSim 0.7.0.2 の組み合わせで問題が発生すると、ユーザが報告しています。詳細は [http://opensim-users.2152040.n2.nabble.com/OpenSim-1-7-0-2-and-MySQL-Versions-td6155064.html this thread] を参照してください。この問題は MySql.Data.dll のアップデートされたバージョンを使用するか、MySQL の古いバージョン、例えば [http://downloads.mysql.com/archives.php?p=mysql-5.1&v=5.1.52 MySQL 5.1.52] をインストールして、OpenSim 0.7.0.2 と共存させるかすれば解決します。
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* '''MySQL 5.1''' (完全にサポートされています)- これは推奨のデータベースで、本格的に使用したり、小さなスタンドアロンアプリケーションを作成したりする場合に適しています。
* '''MSSQL''' (一部サポートされています - 最近の OpenSim の機能の中には実装されていないものがあります)。設定に関する情報は、 [[MSSQL-config]] を参照してください。
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::*'''OpenSimulator 0.7.1:''' そのままの状態で MySQL 5.5 をサポートします。
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::*'''64 ビット版 Windows:''' &nbsp;現在、MySQL 5.5 を Windows x64 システムで動作させる場合に、未解決のバグ [http://opensimulator.org/mantis/bug_view_advanced_page.php?bug_id=5294 bug_id=5294] が発生することがわかっています。
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::*'''OpenSimulator 0.7.0.2:''' &nbsp;MySQL 5.1.55 と 0penSim 0.7.0.2 の組み合わせで問題が発生すると、ユーザが報告しています。詳細は [http://opensim-users.2152040.n2.nabble.com/OpenSim-1-7-0-2-and-MySQL-Versions-td6155064.html this thread] を参照してください。この問題は MySql.Data.dll のアップデートされたバージョンを使用するか、MySQL の古いバージョン、例えば [http://downloads.mysql.com/archives.php?p=mysql-5.1&v=5.1.52 MySQL 5.1.52] をインストールして、OpenSimulator 0.7.0.2 と共存させるかすれば解決します。
  
==スタンドアロン vs グリッド==
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* '''MSSQL''' (一部サポートされています) - 最近の OpenSimulator の機能の中には実装されていないものがあります。
最初のうちは、グリッドに接続したりグリッドを作ったりするまでは、 OpenSim をスタンドアロンモードで動かすことをお薦めします。OpenSim はバイナリ・ディストリビューションで何も設定しないとスタンドアロンモードで動作します。
+
  
OpenSim 設定は地域(地域シミュレータによって動作する)とバックエンドデータサービス(ユーザ、アセット、インベントリの管理など)で構成されています。
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== スタンドアロン vs グリッド ==
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最初のうちは、グリッドに接続したりグリッドを作ったりするまでは、 OpenSimulator をスタンドアロンモードで動かすことをお薦めします。OpenSimulator はバイナリ・ディストリビューションで何も設定しないとスタンドアロンモードで動作します。
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OpenSimulator 設定は地域(地域シミュレータによって動作する)とバックエンドデータサービス(ユーザ、アセット、インベントリの管理など)で構成されています。
  
 
'''スタンドアロンモード'''で動作するシステムでは、 OpenSim.exe を起動すると、地域シミュレータと全てのデータサービスが同一プロセスで動作します。このモードでは、地域を好きなだけ起動させることができますが、マシンは1つに制限されます。
 
'''スタンドアロンモード'''で動作するシステムでは、 OpenSim.exe を起動すると、地域シミュレータと全てのデータサービスが同一プロセスで動作します。このモードでは、地域を好きなだけ起動させることができますが、マシンは1つに制限されます。
  
[[image:Opensim-standalone.png|frame|center|OpneSim がスタンドアロンモードで動作しています。シミュレータとサービスが両方とも同じプロセス (OpenSim.exe) で動作します。]]
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[[Image:Opensim-standalone.png|frame|center|OpneSim がスタンドアロンモードで動作しています。シミュレータとサービスが両方とも同じプロセス (OpenSim.exe) で動作します。]]
  
 
'''グリッドモード'''では、データサービスは地域サーバプロセスから分離されています。その代わり、それぞれ Robust.exe と呼ばれる実行可能プログラムで動作します。Robust シェルは全てのサービスを動作させたり、任意の数の Robust インスタンスに分割して動作させたりすることができます。これにより、必要であれば、全く別のマシンで動作させることもできます。このモードでは、 OpenSim.exe は単なる地域サーバとして動作して、1つ以上の地域と分離したデータサービスとの間の通信を受け持ちます。現在のところ、 OpenSim.exe の地域シミュレータを別々のマシンで複数立ち上げることができます。
 
'''グリッドモード'''では、データサービスは地域サーバプロセスから分離されています。その代わり、それぞれ Robust.exe と呼ばれる実行可能プログラムで動作します。Robust シェルは全てのサービスを動作させたり、任意の数の Robust インスタンスに分割して動作させたりすることができます。これにより、必要であれば、全く別のマシンで動作させることもできます。このモードでは、 OpenSim.exe は単なる地域サーバとして動作して、1つ以上の地域と分離したデータサービスとの間の通信を受け持ちます。現在のところ、 OpenSim.exe の地域シミュレータを別々のマシンで複数立ち上げることができます。
  
[[image:Opensim-grid-simple.png|frame|center|OpenSim がグリッドモードで動作しています。この例の場合だと、全てのサービスが Robust.exe プロセスで動作します。OpenSim.exe の複数のコピー (たいてい、別のマシンで動作しています) がみんなで、同じ一連の共通サービスを利用します。]]
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[[Image:Opensim-grid-simple.png|frame|center|OpenSimulator がグリッドモードで動作しています。この例の場合だと、全てのサービスが Robust.exe プロセスで動作します。OpenSim.exe の複数のコピー (たいてい、別のマシンで動作しています) がみんなで、同じ一連の共通サービスを利用します。]]
  
 
グリッドモードで動作させるのは、スタンドアロンモードで動作させるより難しいです。 UUID 、 XY座標、サーバハンドシェークパスワード、不動産や不動産オーナー、その他諸々の設定についての知識が必要です。設定は、注意深く、忍耐強く行わなければなりません。あなたがものすごく忍耐強く器用な人でなければ、グリッドモードで動作させようとしないことを強くお薦めします。
 
グリッドモードで動作させるのは、スタンドアロンモードで動作させるより難しいです。 UUID 、 XY座標、サーバハンドシェークパスワード、不動産や不動産オーナー、その他諸々の設定についての知識が必要です。設定は、注意深く、忍耐強く行わなければなりません。あなたがものすごく忍耐強く器用な人でなければ、グリッドモードで動作させようとしないことを強くお薦めします。
  
= OpenSim をスタンドアロンモードで動作させる =
+
= OpenSimulator をスタンドアロンモードで動作させる =
OpenSim のバイナリディストリビューションをダウンロードするのなら、スタンドアロンモードで動作させるのは比較的単純です。デフォルトでそのように設定されているからです。もしソースディストリビューションをGit リポジトリから取得してビルドするのなら、以下の手順が必要となります。
+
OpenSimulator のバイナリディストリビューションをスタンドアロンの設定で動作させるのは比較的単純です。デフォルトでそのように設定されているからです。逆に、もしソースディストリビューションをGit リポジトリから取得してビルドするのなら、以下の手順が必要となります。
  
# bin/OpenSim.ini.example ファイルを bin/OpenSim.ini にコピーします。
+
# bin/OpenSim.ini.example ファイルを bin/OpenSim.ini にコピーします。これは 、3D シミュレータ自体を設定するものです。
# bin/config-include/StandaloneCommon.ini.example ファイルを bin/config-include/StandaloneCommon.ini にコピーします。
+
# bin/config-include/StandaloneCommon.ini.example ファイルを bin/config-include/StandaloneCommon.ini にコピーします。これは、スタンドアロン設定で使用される、プロセスの内部にあるサービスを設定するものです。
# OpenSim.ini のファイルの最後の方にある [Architecture] セクションで、 Standalone.ini の行のコメントを外し、次のような感じにします。
+
# OpenSim.ini のファイルの最後の方にある [Architecture] セクションで、 Standalone.ini の行のコメントを外します。行のコメントアウト状態を解除するには、行の先頭にあるセミコロン (;) を外して、次のような感じにします。
  
 
  Include-Architecture = "config-include/Standalone.ini"
 
  Include-Architecture = "config-include/Standalone.ini"
  
(要は、行の先頭のセミコロン;を取ってください。)
+
OpenSim.exe を起動すると、 OpenSimulator が起動したことになります。しかしその前に、関連するモジュールを全部インストールしておく必要があります。詳細は、[[動作環境]] を参照してください。その後、コマンドプロンプト (Windows の場合、スタートメニュー > ファイル名を指定して実行... > cmd) を開き、OpenSim/bin ディレクトリに移動します。
 
+
OpenSim.exe を起動すると、 OpenSim が起動したことになります。
+
  
Windows コマンドプロンプトでは、 OpenSim の bin ディレクトリから
+
'''32 ビット版 Windows''' のコマンドプロンプトでは、
 +
<pre>
 
 OpenSim.exe
 
 OpenSim.exe
64 ビット版 Windows で、デフォルトの ODE 物理プラグインを使う場合は
+
</pre>
 +
'''64 ビット版 Windows''' では、まだ ODE が 64 ビットモードでコンパイルされていないため、デフォルトの ODE 物理エンジンを使う場合は次のようにして実行します。
 +
<pre>
 
 OpenSim.32BitLaunch.exe
 
 OpenSim.32BitLaunch.exe
これは、64 ビット版 Windows 向けに ODE がまだコンパイルされていないために必要な手順となっています。
+
</pre>
Linux を使っているのであれば
+
'''Linux''' では、次のようにして実行します。
 +
<pre>
 
 mono OpenSim.exe
 
 mono OpenSim.exe
 +
</pre>
 
ODE 物理エンジンを使う場合は、32 ビットモードでも 64 ビットモードでもこの手順で起動します。
 
ODE 物理エンジンを使う場合は、32 ビットモードでも 64 ビットモードでもこの手順で起動します。
  
== OpenSim を最初に起動する ==
+
== OpenSimulator を最初に起動する ==
  
OpenSim を最初に起動すると、起動時にいくつかの質問がコンソールに表示されます。この質問に答えると、あなたに代わって1個の地域を設定してくれます。この設定は bin/Regions/Regions.ini に格納され、後でアクセスして編集することができます。
+
OpenSimulator を最初に起動すると、いくつかの質問がコンソールに表示され、あなたに代わって1個の地域を設定してくれます。入力した設定内容は bin/Regions/Regions.ini に記載され、後日変更が必要になったときに編集できるようになっています。
  
 
多くの質問にはデフォルトの答えがあります。ここで、質問の意味を説明します。
 
多くの質問にはデフォルトの答えがあります。ここで、質問の意味を説明します。
  
* '''New region name''' - 地域の名前です。空白にしないでください!
+
* '''New region name'''
* '''Region UUID''' - 地域のユニークな ID です。よっぽどのことがない限り、角括弧に囲まれて表示されている、ランダムに生成されたデフォルト値をそのまま採用すればよいでしょう。既にある地域データに対して設定を行おうとしている場合のみ、やってはいけません。しかし、このケースではおそらく Regions.ini ファイルを直接編集したほうがいいと思うでしょう。
+
::地域の名前です。空白にしないでください!
* '''Region Location''' - これはグリッドの中における地域の位置です。スタンドアロンモードではデフォルト値 (1000,1000) のままにするほうが安全です。後で Regions.ini に別の地域を追加するとき、違うグリッド座標 (1000,1001など) にする必要が出てくるでしょう。 OpenSim の地域は 65536 × 65536 のグリッドの中のどこにでも設置することができます。
+
* '''Region UUID'''
* '''Internal IP address''' - これは常に 0.0.0.0 でなければなりません(0.0.0.0 は「全てのインターフェースの接続を監視する」という意味で、要はワイルドカードです)。UDP 接続を 1 つのネットワークインターフェースだけに限定したい場合は、IP アドレスを明示的に指定しましょう。このアドレスは内部でのみ使用されます - '''External host name''' だけが、ビューアに送信されます(ので、大きな影響をもつものとなっています)。
+
::地域のユニークな ID です。よっぽどのことがない限り、角括弧に囲まれて表示されている、ランダムに生成されたデフォルト値をそのまま採用すればよいでしょう。既にある地域データに対して設定を行おうとしている場合のみ、やってはいけません。しかし、このケースではおそらく Regions.ini ファイルを直接編集したほうがいいと思うでしょう。
* '''Internal port''' - これはクライアント接続の受け口となる IP ポートです。この名前は少し誤解を招きがちです。これは内向きだけでなく、外向きの通信にも(例えば Second Life ビューアなどで)使用されるからです。好きなポートを指定して構いませんが、 9000 にしておくのが安全です。サーバ上の地域には、それぞれ別々のポートが設定されていなければなりません。
+
* '''Region Location'''
* '''Allow alternate ports''' - これは現在試行中です。デフォルトの False のままにしてください。
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::これはグリッドの中における地域の位置です。スタンドアロンモードではデフォルト値 (1000,1000) のままにするほうが安全です。後で Regions.ini に別の地域を追加するとき、違うグリッド座標 (1000,1001など) にする必要が出てくるでしょう。 OpenSimulator の地域は 65536 × 65536 のグリッドの中のどこにでも設置することができますが、[[ハイパーグリッド]] 対応地域では地域の位置に関して特別な考慮が必要です。詳しくは[[ハイパーグリッドのインストールと運用#4096 の地域制限]]を参照してください。
* '''External host name''' - これをデフォルトの 'SYSTEMIP' のままにすると、マシンの LAN ネットワークアドレス(例えば 192.168.1.2) となります。 LAN の中からのみ接続する場合は、この設定で大丈夫です。インターネット上のクライアントから接続させる場合は、これはルータの外部 IP アドレスにしなければなりません。 Fully Qualified Domain Names (FQDNs) も使用されますが、ビューアに送信される前に IP アドレスに変換されます。
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* '''Internal IP address'''
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::これは常に 0.0.0.0 でなければなりません(0.0.0.0 は「全てのインターフェースの接続を監視する」という意味で、要はワイルドカードです)。UDP 接続を 1 つのネットワークインターフェースだけに限定したい場合は、IP アドレスを明示的に指定しましょう。このアドレスは内部でのみ使用されます - '''External host name''' だけが、ビューアに送信されます(ので、大きな影響をもつものとなっています)。
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* '''Internal port'''
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::これはクライアント接続の受け口となる IP ポートです。この名前は少し誤解を招きがちです。これは内向きだけでなく、外向きの通信にも(例えば Second Life ビューアなどで)使用されるからです。好きなポートを指定して構いませんが、 9000 にしておくのが安全です。サーバ上の地域には、それぞれ別々のポートが設定されていなければなりません。
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* '''Allow alternate ports'''
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::これは現在試行中です。デフォルトの False のままにしてください。
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* '''External host name'''
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::これをデフォルトの 'SYSTEMIP' のままにすると、マシンの LAN ネットワークアドレス(例えば 192.168.1.2) となります。 LAN の中からのみ接続する場合は、この設定で大丈夫です。インターネット上のクライアントから接続させる場合は、これはルータの外部 IP アドレスにしなければなりません。 Fully Qualified Domain Names (FQDNs) も使用されますが、ビューアに送信される前に IP アドレスに変換されます。
  
OpenSim 0.6.9 以前では以下も質問されます。
+
OpenSimulator 0.6.9 以前では以下も質問されます。
  
* '''Master Avatar UUID''' - これはレガシーな OpenSim 機能で、 00000000-0000-0000-0000-000000000000 のままで結構です。後々、地形編集で問題が発生したら、Regions.ini でこれを自分のアバターの UUID に変更するとよいでしょう。
+
* '''Master Avatar UUID'''
* '''Master Avatar first name''' - マスターアバターを指定するもう一つのやり方です。 UUID でなくアバター名で指定します。ここでエンターキーを押すと、このフィールドと last name フィールドが空となります。デフォルトの空白のままで結構です - これは後からいつでも Regions.ini で変更できます。
+
::これはレガシーな OpenSimulator 機能で、 00000000-0000-0000-0000-000000000000 のままで結構です。後々、地形編集で問題が発生したら、Regions.ini でこれを自分のアバターの UUID に変更するとよいでしょう。
* '''Master Avatar last name''' - マスターアバターのラストネームです。
+
* '''Master Avatar first name'''
* '''Master Avatar sandbox password''' - マスターアバターのパスワードです。
+
::マスターアバターを指定するもう一つのやり方です。 UUID でなくアバター名で指定します。ここでエンターキーを押すと、このフィールドと last name フィールドが空となります。デフォルトの空白のままで結構です - これは後からいつでも Regions.ini ファイルで変更できます。
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* '''Master Avatar last name'''
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::マスターアバターのラストネームです。
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* '''Master Avatar sandbox password'''
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::マスターアバターのパスワードです。
  
OpenSim 0.7 以降では、 OpenSim は質問で、地域のマスターアバターでなく、不動産や不動産管理者を設定します。同じような質問ですが、 UUID は聞かれません。
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OpenSimulator 0.7 以降では、OpenSimulator はセットアップの過程で、各地域を不動産(Estate)に関連づけるための質問をしてきます。不動産を作成する必要がある場合は、不動産管理者(Estate Manager)を作成するためにさらに質問をしてきます。スタンドアロンモードの場合、不動産管理者はセットアップの過程で作成されます。
  
マスターアバター(0.6.9 の場合)や不動産管理者(0.7 以降)を設定するのに使ったアカウント情報を忘れないようにしてください。初期状態ではこのユーザだけが地域のインワールド設定を行うことができるようになります。
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マスターアバター(0.6.9 の場合)や不動産管理者(0.7 以降)を設定するのに使ったアカウント情報を忘れないようにしてください。初期状態ではこのユーザだけが地域のインワールド設定を行うことができるようになります。これは、最初にログインしてみる際に使うユーザアカウントにもなります。
  
 
[[地域の設定]] に、質問によって生成された Regions.ini ファイルについての追加情報があります。
 
[[地域の設定]] に、質問によって生成された Regions.ini ファイルについての追加情報があります。
  
不動産管理者以外のユーザを作成したいときは、
+
不動産管理者以外のユーザを作成したいときは、サーバコンソールに次のように入力します。
 
+
<pre>
 
 create user
 
 create user
 +
</pre>
 +
ユーザ作成に必要な(ファーストネーム、ラストネーム、パスワードなどの)質問をしてきます。
  
をサーバコンソールに入力します。ユーザ作成に必要な(ファーストネーム、ラストネーム、パスワードなどの)質問をしてきます。
+
== OpenSimulator に接続する ==
 
+
== OpenSim に接続する ==
+
  
 
自分のユーザ名で新しい SIM に接続するには、次のコマンドライン引数で Second Life ビューアを起動します。
 
自分のユーザ名で新しい SIM に接続するには、次のコマンドライン引数で Second Life ビューアを起動します。
  
'''OpenSim を同じマシンにあるクライアント:'''
+
'''OpenSimulator を同じマシンにあるクライアント:'''
 +
<pre>
 
 -loginuri http://127.0.0.1:9000/
 
 -loginuri http://127.0.0.1:9000/
 +
</pre>
  
'''OpenSim と同じ LAN ネットワークにあるクライアント:'''
+
'''OpenSimulator と同じ LAN ネットワークにあるクライアント:'''
 +
<pre>
 
 -loginuri http://lan_ip:9000/
 
 -loginuri http://lan_ip:9000/
 +
</pre>
  
 
'''他のマシンや、インターネット上にあるクライアント:'''
 
'''他のマシンや、インターネット上にあるクライアント:'''
 +
<pre>
 
 -loginuri http://external_ip:9000/
 
 -loginuri http://external_ip:9000/
 +
</pre>
  
 
それから先の手順で設定したユーザ名とパスワードを入力すると、新しいユーザでログインできるはずです。
 
それから先の手順で設定したユーザ名とパスワードを入力すると、新しいユーザでログインできるはずです。
  
 
「外部の」設定を使ってビューアとサーバを同じマシン (LAN) で動作させる場合は、[http://osgrid.org/forums/viewtopic.php?f=5&t=400&start=0&st=0&sk=t&sd=a ループバック] 問題に気をつけてください。
 
「外部の」設定を使ってビューアとサーバを同じマシン (LAN) で動作させる場合は、[http://osgrid.org/forums/viewtopic.php?f=5&t=400&start=0&st=0&sk=t&sd=a ループバック] 問題に気をつけてください。
(<u>'''地域のハンドシェークで永遠に待たされることになります'''</u>。) [[Troubleshooting|トラブルシューティングのヒント]] も参照してください。接続に関して問題がある場合は、[[Network_Settings|必ずネットワーク設定のページを読んでください]]。地域ハンドシェークにまつわるトラブルを理解するのに重要な資料です。
+
(<u>'''地域のハンドシェークで永遠に待たされることになります'''</u>。) [[Troubleshooting/ja|トラブルシューティングのヒント]] も参照してください。接続に関して問題がある場合は、[[Network Settings|必ずネットワーク設定のページを読んでください]]。地域ハンドシェークにまつわるトラブルを理解するのに重要な資料です。
  
= OpenSim をグリッドモードで動作させる =
+
= OpenSimulator をグリッドモードで動作させる =
 
{|
 
{|
 
| style="background:LavenderBlush; color:black" |
 
| style="background:LavenderBlush; color:black" |
 
[[Image:Exclamation.png|left]]
 
[[Image:Exclamation.png|left]]
注: 0.7 は全てのサービスを ROBUST サーバシェルに完全に移行した最初の OpenSim リリースです。0.6.9 から使っていた OpenSim.Grid.UserServer.exe や MessageServer.exe はもう必要ありません。詳細は、[[0.7_Release|0.7 Release Notes]] を確認してください。
+
注: 0.7 は全てのサービスを ROBUST サーバシェルに完全に移行した最初の OpenSimulator リリースです。0.6.9 から使っていた OpenSim.Grid.UserServer.exe や MessageServer.exe はもう必要ありません。詳細は、[[0.7 Release|0.7 Release Notes]] を確認してください。OpenSimulator 0.6.9 以前のグリッドサービスのセットアップ方法については、 [[OpenSim 0.6.9 グリッドモード設定]] を参照してください。
 
|}
 
|}
  
OpenSim をグリッドモードで動作させるのは、スタンドアロンで動作させるのよりも難しいとされています。同一プロセスで全てを動作させるのではなく、バックエンドのデータサービス (アセット、インベントリなど) が OpenSim.exe とは別のプロセスで動作します。この仕組みにより、OpneSim.exe の複数のインスタンスが同一のアセットやインベントリ・データを使用することができるようになります。
+
OpenSimulator をグリッドモードで動作させるのは、スタンドアロンで動作させるのよりも難しいとされています。全てが同一プロセスで動作するのではなく、バックエンドのデータサービス (アセット、インベントリなど) は、たいてい異なるマシン上にある、1つまたは複数に分かれたプロセスで動作します。この仕組みにより、複数の OpneSim.exe シミュレータ・インスタンスが同一のアセットやインベントリ・データを使用することができるようになります。
  
 
== ステップ 1: ROBUST サービスインスタンスを設定する ==
 
== ステップ 1: ROBUST サービスインスタンスを設定する ==
  
1.  bin ディレクトリで、Robust.ini.example を Robust.ini にコピーします。Robust.ini.example は、全てのサービスが同一の ROBUST インスタンスで動作するように設定されています。
+
1.  bin ディレクトリで、Robust.ini.example を Robust.ini にコピーします。このサンプルファイルは、全てのサービスが同一の ROBUST インスタンスで動作するように設定されています。
  
2.  Robust.ini を編集して、MySQL データベースを使用するようにします。MySQL だけがグリッドサービスの実行でサポートされています。Robust.ini で [DatabaseService] セクションを探し、ConnectionString を変更して、自分のデータベースに接続できるようにします。
+
2.  Robust.ini [DatabaseService] セクションを編集して、MySQL データベースを使用するようにします。MySQL だけがグリッドサービスの実行でサポートされています。
  
3.  Robust.exe を実行します。コンソールに(赤で)エラーが表示されなければ、無事に起動できたことになります。
+
3.  Robust.exe を起動します。
  
== ステップ 2: OpenSim.exe を設定して ROBUST サービスを利用するようにする == 
+
mono Robust.exe (Linux, BSD, Mac OS X)
  
スタンドアロンモードでは、bin/OpenSim.ini と bin/config-include/StandaloneCommon.ini の両方を設定しなければなりませんでした。前者 (OpenSim.ini) は地域シミュレータ自体の設定を行います。後者 (StandaloneCommon.ini) はデータサービスを設定します。スタンドアロンモードでは、これらは全て同一マシンの同一プロセスで動作します。- このため、普通は地域シミュレータのデータとサービスのデータの両方で同じデータベースを使います。
+
または
  
グリッドモードでも、OpenSim.ini を編集して地域シミュレータ (OpenSim.exe) の動作を定義しなければならないのは一緒です。特に、ローカルのシミュレータ・データ (地域にあるオブジェクトのサイズや形、オブジェクトの中にあるアイテムの情報など) を格納するのにデータベースが必要なのは一緒です。
+
Robust.exe (Windows)
  
しかし、それぞれの ROBUST サービスは今から別々の ROBUST インスタンスで起動しようとしているので、地域シミュレータには known URL でリモートサービスと連携するコネクタを使うように指示しなければなりません。
+
コンソールにエラーが (赤で) 表示されていなかったら、次の手順に進みましょう。
  
このような動作となるようにする手順は、以下の通りです。
+
4.  全ての地域は不動産 (Estate) に所属していなければなりません。また、全ての不動産にはオーナーがいて、そのユーザアカウントが OpenSimulator のユーザアカウント・サービスで有効になっているような状態でなければなりません。ROBUST コマンドコンソールで次のようにしてユーザを作成します。
  
1. bin/OpenSim.ini.example を OpenSim.ini にコピーします。
+
  create user
  
2.  "storage_plugin" 設定を [Startup] セクションで探し、データベースの接続設定を記入します。スタンドアロンでは、ローカルの SQLite データベースか、ローカルの MySQL データベースを使って地域を稼働させることができます。
+
ユーザの名前、パスワード、メールアドレス(任意)を聞いてきます。この名前は覚えておきましょう。シミュレータを最初に起動するときに必要になります。
  
3.  [Architecture] セクションを OpenSim.ini で探します。"Include-Grid" 設定項目だけが有効になっているような状態にしてください (他は全てセミコロンでコメントアウトされている必要があります)。
+
== ステップ 2: OpenSim.exe を設定して ROBUST サービスを利用するようにする ==
  
4.  bin/config-include にアクセスし、GridCommon.ini.example を GridCommon.ini にコピーします。
+
グリッドモードでも、スタンドアロンモードと同様、3D シミュレータ自体を制御する OpenSim.ini を編集する必要があります。
  
5. GridCommon.ini をテキストエディタで開きます。URL がいっぱい書いてあります。それぞれの URL は、 http://myassetserver.com:8003, http://myinventoryserver.com:8003 のような、ダミーの初期値が記載されています。それぞれを編集して、ROBUST インスタンスのアドレスを示すようにする必要があります。例えば、ROBUST をローカル IP アドレス 192.168.1.2 で動作させようとしているのなら、AssetServerURI を次のようにする必要があります。
+
しかし、グリッドに接続するシミュレータは、config-include/StandaloneCommon.ini を編集するのではなく、config-include/GridCommon.ini ファイルを参照・編集して、ローカルのプロセス内部のサービスにではなく、ROBUST がホストするリモートのデータサービスのほうに接続する必要があります。
  
AssetServerURI = "http://192.168.1.2:8003"
+
これらの実施手順は、以下のようになります。
  
初期状態では、ROBUST サービスは Robust.ini がポート 8003 を監視するように設定されているため、これらの値を変更する必要はありません。
+
1.  bin/OpenSim.ini.example を OpenSim.ini にコピーします。
  
6.  OpenSim.exe を実行します。OpenSim.exe を最初に起動すると、スタンドアロンモードで最初に起動したときと同じように、地域の設定に関する質問をしてきます。どのように答えるかについては、スタンドアロンのセクションを参照してください。
+
2[Architecture] セクションを OpenSim.ini で探します。以下の行だけが有効になっているような状態にしてください。
  
全てが順調に設定されれば、OpenSim.exe を起動したときにエラーが表示されないはずです。また、地域がグリッドサービスに登録された旨のログメッセージが、ROBUST コンソールに表示されるはずです。
+
Include-Architecture = "config-include/Grid.ini" (OpenSimulator 0.7.1 以降)
  
7.  クライアントでログインします。クライアントの起動オプションはこのようにします。
+
または
  
  -loginuri http://192.168.1.2:8002
+
  Include-Grid        = "config-include/Grid.ini" (OpenSimulator 0.7.0.2 以前)
  
loginuri はログインサービスのアドレスにする必要があります。スタンドアロンモードでは、地域シミュレータと同じアドレスでした。しかし、グリッドモードでは ROBUST がホストとしているグリッドサービスの login URL です。シミュレータの他のアドレスではありません。この場合、192.168.1.2 が ROBUST インスタンスのアドレスです。ポート 8002 は従来のグリッドログインサービスのために残してあるものです。
+
他はコメントアウト状態のままにしてください。
  
8運がよければ、無事にログインできます。ログインすると、ROBUST コンソールと、クライアントがログインした地域シミュレータのコンソールの両方にログが出力されます。何か問題があったら、スタンドアロンのセクションにある注意事項を参照してください。最初に行った手順を繰り返すと、他の OpenSim.exe インスタンスをグリッドに追加することができます。
+
3bin/config-include に移動し、GridCommon.ini.example を GridCommon.ini にコピーします。
  
==以前の手順:OpenSim 0.6.9 のグリッドサービスを設定する==
+
4. GridCommon.ini をテキストエディタで開きます。URL がいっぱい書いてあります。それぞれの URL は、 <nowiki>http://myassetserver.com:8003, http://myinventoryserver.com:8003 </nowiki>のような、ダミーの初期値が記載されています。それぞれを編集して、ROBUST インスタンスのアドレスを示すようにする必要があります。例えば、ROBUST をローカル IP アドレス 192.168.1.2 で動作させようとしているのなら、AssetServerURI を次のようにする必要があります。
{|
+
| style="background:LavenderBlush; color:black" |
+
[[Image:Exclamation.png|left]]
+
注意: 2009 年 7 月から、グリッドサーバは徐々に仕様変更されつつあります。現在既に共通の 'ROBUST' サーバシェルで動作しているサービスもあれば、まだ別のレガシーサーバとして動作しているサービスもあります。
+
  
<u>'''ROBUST の詳細はこちら -->'''</u>[[ROBUST/ja|<u>'''ROBUST'''</u>]]<u>''' <-- UGAIM から UGRM (0.6.6 -> 0.6.7) や、 UGRM から URM (0.6.7 -> 0.6.8) への移行方法も載っています。'''</u>
+
AssetServerURI = "http://192.168.1.2:8003"
|}
+
  
<br>
+
5. OpenSim.exe を実行します。OpenSim.exe を最初に起動すると、スタンドアロンモードで最初に起動したときと同じように、地域の設定に関する質問をしてきます。どのように答えるかについては、スタンドアロンのセクションを参照してください。また、Regions.ini のさらに詳しい情報は、[[地域の設定]]を参照してください。
...
+
  
現在既に共通の 'ROBUST' (Basic Universal Server Technology) サーバシェルで動作しているサービスもあれば、まだ別のレガシーサーバとして動作しているサービスもあります。
+
全てが順調に設定されれば、OpenSim.exe を起動したときにエラーが表示されないはずです。また、地域がグリッドサービスに登録された旨のログメッセージが、ROBUST コンソールに表示されるはずです。例えば、
  
OpenSim 0.6.8 時点では、R.O.B.U.S.T. にはアセット (A) 、グリッド (G) 、インベントリ (I) 機能へのコネクタがあります。レガシーサーバにはさらにユーザ (U) とメッセージング (M) 機能を動作させる必要があります。以下のステップで初期設定して起動することができるようになります。現在のディレクトリが OpenSim ディストリビューションの bin/ になっているという前提で説明しています。
+
21:43:45 - [GRID SERVICE]: Region t1 (176cc95e-f693-4b02-8e08-af86e2372faa) registered successfully at 256000-256000
 +
21:43:47 - [GRID SERVICE]: region t1 has 0 neighbours
  
<ol>
+
6. クライアントでログインします。クライアントの起動オプションはこのようにします。
<li>'''ユーザサーバの設定'''</li>
+
<ul>
+
<li>OpenSim.Grid.UserServer.exe を実行します。</li>
+
<li>設定に関する質問をたくさんされます。1つのマシンに全部のグリッドサーバがある場合、ほとんどデフォルトのままにしておくのが安全です。設定は UserServer_Config.xml ファイルに格納され、必要に応じて後で変更することができます。</li>
+
<li>ユーザサーバが起動し、コマンドプロンプトに次のように表示します:</li>
+
 User#
+
</ul>
+
  
<li>'''R.O.B.U.S.T. の設定'''</li>
+
-loginuri http://192.168.1.2:8002
<ul>
+
<li>OpenSim.Server.ini.example を OpenSim.Server.ini にコピーします。ConnectionString を自分のデータベース設定に書き換えるのを忘れないようにしてください。(バージョン 0.6.6 では、OpenSim.Services.ini.example を OpenSim.Services.ini にコピーします - そして OpenSim.Server の代わりに OpenSim.Services を使用します)
+
</li>
+
Linux
+
 bin$ cp OpenSim.Server.ini.example OpenSim.Server.ini
+
Windows
+
 C:\OpenSim\bin> copy OpenSim.Server.ini.example OpenSim.Server.ini
+
<li>OpenSim.Server.exe を実行します。</li>
+
<li>サーバはアセット、インベントリ、グリッドコンポーネントを配備し、 R.O.B.U.S.T. プロンプトに次のように表示します:</li>
+
 R.O.B.U.S.T.#
+
<li>R.O.B.U.S.T. 設定ファイルに関する詳しい情報や、古い版の OpenSim からの移行に関する詳しい情報は、 [[ROBUST/ja|ROBUST]] を参照してください。</li>
+
</ul>
+
  
<li>'''メッセージングサーバの設定'''</li>
+
loginuri はログインサービスのアドレスにする必要があります。スタンドアロンモードでは、地域シミュレータと同じアドレスで、ポートはデフォルトで 9000 でした。しかしグリッドモードでは、ROBUST がホストしているログインサービスのアドレスになります。この場合、192.168.1.2 が ROBUST インスタンスのアドレスになります。ポート 8002 は従来のグリッドログインサービスのために残してあるもので、Robust.ini.example のデフォルト値になっています。
<ul>
+
<li>OpenSim.Grid.MessagingServer.exe を実行します。</li>
+
<li>設定に関する質問に答えます。こちらも、同一マシンで全てのサーバを動かす場合、全ての質問でエンターキーを押すのが安全です。設定は MessagingServer_Config.xml に格納されます。</li>
+
<li>サーバが起動し、コマンドプロンプトに次のように表示されます:</li>
+
 Messaging#
+
</ul>
+
  
</ol>
+
7.  ログインに成功すると、ログが ROBUST コンソールと(こちらはログインという行為自体に対するものです)、地域シミュレータのコンソールに (こちらはログイン処理がシミュレータにアバターを迎え入れるように指示を出したタイミングと、ビューアに地域シミュレータのアドレスを伝えたタイミングと、ビューアがシミュレータと直接やりとりするようになったタイミングで) 表示されます。
  
レガシーサーバを動かす際の情報、特に ROBUST フレームワークのない 0.6.7 以前の版を使っている場合は、 [[LegacyServers]] を参照してください。
+
== 自分の SIM を他人のグリッドに接続する ==
 +
地域サーバ(例えば <tt>OpenSim.exe</tt>)を設定してグリッドに接続する際は、 上の[[#ステップ 2: OpenSim.exe を設定して ROBUST サービスを利用するようにする]]に従ってください。
  
=== グリッドサービス実行可能プログラムを起動するコマンドのまとめ ===
+
既に必要なサービスがグリッドに提供されているはずです。ステップ2では、提供されたサービス接続 URL を使用する必要があります。
  
'''<u>Windows</u>'''
+
bin/Regions.ini ファイル (などの地域設定ファイル) に、グリッド管理者から提供された、地域のグリッド座標を設定する必要があります。詳細は、[[地域の設定]] を参照してください。
 cd bin
+
 OpenSim.Grid.UserServer.exe
+
 OpenSim.Server.exe
+
 OpenSim.Grid.MessagingServer.exe
+
  
'''<u>Linux / Mac OS X</u>'''
+
= 追記 =
 cd bin
+
 mono OpenSim.Grid.UserServer.exe
+
 mono OpenSim.Server.exe
+
 mono OpenSim.Grid.MessagingServer.exe
+
  
==地域を設定する==
+
== トラブルシューティング ==
 +
[[トラブルシューティング]] を参照してください。
  
最初に起動すると、新しい OpenSim インストーラは1つの地域を設定するのに一連の質問をしてきます。この設定を変更したり、複数の地域を設定したい場合は、 [[地域の設定]] を参照してください。
+
== OpenSimulator 0.6.7 以降を 64 ビット版 Windows でを動作させる ==
 
+
==地域シミュレータを設定し、起動する==
+
<ol>
+
<li>[Architecture] セクションを探し、以下の行をコメントアウトします。</li>
+
 Include-Standalone    = "config-include/Standalone.ini"
+
そして、以下の行のコメントを外します。
+
 Include-Grid         = "config-include/Grid.ini
+
 
+
<li>OpenSim.ini を保存し、 config-include ディレクトリに移動します。</li>
+
<li>以下のファイルをコピーします。</li>
+
 GridCommon.ini.example を GridCommon.ini に
+
 CenomeCache.ini.example を CenomeCache.ini に
+
 FlotsamCache.ini.example を FlotsamCache.ini に
+
 
+
<li>これらのファイル (Grid.ini, GridCommon.ini, CenomeCache.ini and FlotsamCache.ini) を全て開いて適宜編集します。
+
 
+
<li>これで、 SIM を起動する準備ができました。 OpenSim.exe の起動モードは、通常 OpenSim.ini に書かれた設定に基づきます。設定されていなかったり、ファイルが存在しなかったりすると、デフォルトではスタンドアロンモードとなります。お望みなら、次のようにコマンドラインで OpenSim を強制的にグリッドモードで起動することができます。</li>
+
 OpenSim.exe -gridmode=true
+
ODE 物理プラグインを 64 ビット版 Windows で使用している場合は、
+
 OpenSim.32BitLaunch.exe
+
Mono を Linux や Mac OSX で使用している場合は、
+
 mono OpenSim.exe -gridmode=true
+
 
+
運が良ければ、致命的なエラーもなく最後まで進むでしょう。
+
 
+
OpenDynamicsEngine を *nix で使用していて問題が発生している場合は、次のコマンドでスタック領域をデフォルトよりも大きく設定してみてください。
+
<tt>ulimit -s 262144</tt> もしくは、 opensim-ode.sh で OpenSimulator を起動してください。
+
 
+
<li>ユーザサーバのコンソールを開き、 'create user' と入力して新しいアバターを作成します。名前とパスワード、ホームロケーションとなる SIM の XY 座標を尋ねてきます。 1000 と 1000 、もしくはスタンドアロンモードで作成したときに設定した SIM の位置を指定します。これらのサーバのコンソールで 'help' と入力するとコマンドのリストが表示されるはずです。</li>
+
 
+
<li>これで、新しいグリッドに SecondLife クライアントで接続する準備ができました。クライアントには SIM のサーバでなくユーザサーバを指定します:</li>
+
 secondlife -loginuri http://127.0.0.1:8002/
+
8002 はユーザサーバのデフォルトポートです。同じマシンの中になければ、 IP アドレスをユーザサーバが動作しているサーバに変更しなければなりません。 Happy OpenSimming!<br>
+
''注意: Windows Vista を使用している場合は、必ず管理者としてサーバを起動しましょう。そうしないと、コンソールに "Error - Access denied" のようなエラーが表示されることになります。
+
</ol>
+
 
+
==自分の SIM を他人のグリッドに接続する==
+
地域サーバ(例えば <tt>OpenSim.exe</tt>)を設定してグリッドに接続するためには、 <tt>bin/config-include</tt> ディレクトリの <tt>GridCommon.ini</tt> ファイルを編集します。グリッド管理者から提供された URI をそこに設定する必要があります。
+
 
+
変更の必要があるかもしれない他のファイルは <tt>bin/Regions</tt> ディレクトリにあります。個のディレクトリは個々の地域の設定ファイルが格納される場所です。1つの地域しかなければ、デフォルトで <tt>Regions.ini</tt> が呼び出されます (OpenSim 0.6.6 以前では、<tt>regions.xml</tt> と呼ばれていました)。
+
 
+
このファイルはテキストエディタで編集できます。グリッド管理者が、SIM の設置先 XY 座標を指示してくることもあります(グリッドの同じロケーションに複数の SIM を設置することはできません)。その場合は、このファイルの <tt>sim_location_x</tt> と <tt>sim_location_y</tt> のフィールドを書き換える必要があります。<tt>external_host_name</tt> に SIM サーバ(例えば、<tt>OpenSim.exe</tt> が動作しているマシン)のホスト名か IP アドレスを設定しなければなりません。
+
SIM を接続できる公共グリッドのリストが [[グリッドリスト]] にあります。
+
 
+
=追記=
+
 
+
==OpenSim 0.6.7 以降を 64 ビット版 Windows でを動作させる==
+
 
[[Image:Exclamation.png|left]]
 
[[Image:Exclamation.png|left]]
OpenSim 0.6.7 から、OpenSim のデフォルトの物理エンジンが ODE エンジンに変更されました。これは ODE が現在 OpenSim に同梱されている物理エンジンプラグインの中で今のところ最も先進的なものだからです。残念なことに、 64 ビット版 Windows ではライブラリの互換性がないという欠点があります。このため、64 ビット版 Windows のユーザは
+
OpenSimulator 0.6.7 から、OpenSimulator のデフォルトの物理エンジンが ODE エンジンに変更されました。これは ODE が現在 OpenSimulator に同梱されている物理エンジンプラグインの中で今のところ最も先進的なものだからです。残念なことに、 64 ビット版 Windows ではライブラリの互換性がないという欠点があります。
 
+
 OpenSim.32BitLaunch.exe
+
 
+
+
 
+
 OpenSim.exe
+
  
の代わりに実行して地域シミュレータを起動する必要があります。
+
このため、64 ビット版 Windows のユーザは、地域シミュレータを起動する際は
 +
<pre>
 +
OpenSim.exe
 +
</pre>
 +
ではなく、
 +
<pre>
 +
OpenSim.32BitLaunch.exe
 +
</pre>
 +
を実行する必要があります。
  
代替の方法として、基礎物理エンジンや OpenSim に同梱されている他の物理エンジンを使うこともできますが、ODE プラグインに比べると断然機能性の面で劣ります。
+
代替の方法として、基礎物理エンジンや OpenSimulator に同梱されている他の物理エンジンを使うこともできますが、ODE プラグインに比べると断然機能性の面で劣ります。
  
==Mono に関する注意==
+
== Mono に関する注意 ==
 
Mono を使用している場合、Mono の環境変数 MONO_THREADS_PER_CPU をデフォルトの 5 から SIM で動作する値まで増加させなければなりません。正確な数字は様々な要因によって左右されます: マシンの CPU の数、マシンの他の用途、SIM にある地域の数、隣接する SIM の数、スクリプトの数、アバターの同時滞在予定数などです。参考までに、OSGrid の Wright Plaza という、1つの SIM で1つの地域を動作させていて、約 20 名のアバターで定期的にミーティングを開いている SIM では、値は 125 にしています。
 
Mono を使用している場合、Mono の環境変数 MONO_THREADS_PER_CPU をデフォルトの 5 から SIM で動作する値まで増加させなければなりません。正確な数字は様々な要因によって左右されます: マシンの CPU の数、マシンの他の用途、SIM にある地域の数、隣接する SIM の数、スクリプトの数、アバターの同時滞在予定数などです。参考までに、OSGrid の Wright Plaza という、1つの SIM で1つの地域を動作させていて、約 20 名のアバターで定期的にミーティングを開いている SIM では、値は 125 にしています。
  
Line 300: Line 243:
  
 
例: $ export MONO_THREADS_PER_CPU=125
 
例: $ export MONO_THREADS_PER_CPU=125
 +
 +
== OpenDynamicsEngine を *nix で使用する際のスタック領域拡張 ==
 +
OpenDynamicsEngine を *nix で使用していて問題が発生している場合は、次のコマンドでスタック領域をデフォルトよりも大きく設定してみてください。
 +
<tt>ulimit -s 262144</tt>
 +
もしくは、 opensim-ode.sh で OpenSimulator を起動してください。
 +
 +
== ファイアウォール ==
 +
OS・ディストリビューションによっては、デフォルトでファイアウォールが稼働している場合があります。OpenSimulator にリモートのクライアントからアクセスできない場合は、設定を確認する必要があります。詳細は、[[ファイアウォール設定]] を参照してください。
  
 
== レガシー設定に関する情報 ==
 
== レガシー設定に関する情報 ==
Line 306: Line 257:
 
[[OpenSim 0.6.6 legacy configuration information]]
 
[[OpenSim 0.6.6 legacy configuration information]]
  
== 追加の設定作業(上級者向け) ==
+
== 拡張オプションの設定 ==
 +
 
 +
=== OpenSimulator をさらに設定する ===
 +
OpenSim.ini.example ([[日本語訳(OpenSim.ini.example)|ファイルの日本語訳]]) やその他の設定ファイルをよく見ると、膨大な数の設定可能なパラメタがあるはずです。詳しくは、 [[シミュレータ・パラメタの設定]] を参照してください。(訳注:各設定ファイルの日本語訳へのリンクは、このページの一番上の[[#パッケージ内容の日本語訳]] にあります。)
  
===OpenSim.exe コマンドラインオプション===
+
=== OpenSim.exe コマンドラインオプション ===
 
OpenSim.exe にはコマンドラインオプションがあり、これを使って他のディレクトリから設定ファイルを読みこむといったことができます。詳細は [[OpenSim.exe Command Line Options|command line arguments]] を参照してください。
 
OpenSim.exe にはコマンドラインオプションがあり、これを使って他のディレクトリから設定ファイルを読みこむといったことができます。詳細は [[OpenSim.exe Command Line Options|command line arguments]] を参照してください。
  
===スクリプトエンジン===
+
=== スクリプトエンジン ===
OpenSim は複数のスクリプトエンジンをサポートします。詳細は [[ScriptEngines]] を参照してください。何を言っているのかわからないかもしれませんが、デフォルトのスクリプトエンジンはちゃんと動くので安心してください。
+
OpenSimulator は複数のスクリプトエンジンをサポートします。詳細は [[ScriptEngines]] を参照してください。何を言っているのかわからないかもしれませんが、デフォルトのスクリプトエンジンはちゃんと動くので安心してください。事実上、最近のバージョンの OpenSimulator は XEngine という1つのスクリプトエンジンしか同梱していません。
  
===権限設定===
+
=== 権限設定 ===
OpenSim には複雑な権限の集合があります。詳細は [[OpenSim:Permissions(Server)]] を参照してください。デフォルトでは、権限は地域シミュレータで有効となっていません。
+
OpenSimulator には複雑な権限の集合があります。詳細は [[Permissions(Server)]] を参照してください。デフォルトでは、権限は地域シミュレータで有効となっていません。
  
 
=== ログ出力 ===
 
=== ログ出力 ===
デフォルトでは、OpenSim は bin ディレクトリの中の OpenSim.log と呼ばれるファイルに情報をログ出力します。必要であれば、設定方法の詳細が [[Logging]] にあります。
+
デフォルトでは、OpenSimulator は bin ディレクトリの中の OpenSim.log と呼ばれるファイルに情報をログ出力します。必要であれば、設定方法の詳細が [[Logging]] にあります。
  
 
=== 地域モジュールの設定 ===
 
=== 地域モジュールの設定 ===
 
* [[IRCBridgeModule]]
 
* [[IRCBridgeModule]]
* [[Freeswitch_Module]]
+
* [[Freeswitch Module]]
 
* [[Offline Messaging]]
 
* [[Offline Messaging]]
  
=== Metaverse Exchange Protocol (MXP) の設定 ===
+
=== Web サーバや Web ページの設定 ===
* [[Metaverse Exchange Protocol]]
+
OpenSimulator は Web サーバを同梱しており、様々なページを公開することができます。外部ファイルを表示するページもあれば、内部で生成されるページもあります。
 
+
=== Web サーバや Web ページの設定===
+
OpenSim は Web サーバを同梱しており、様々なページを公開することができます。外部ファイルを表示するページもあれば、内部で生成されるページもあります。
+
 
* [[External Files]]
 
* [[External Files]]
 
* [[Internally Generated]]
 
* [[Internally Generated]]
  
[[Category:Configuration]]
+
=== 複数のスタンドアロン地域を同じサーバで動かすときの設定 ===
 +
OpenSim.ini の 'http_listener_port' を、9000 以外の値に変更し、Regions.ini の InternalPort を 9000 以外の値に変更してください。
 +
 
 +
= 参考情報 =
 +
 
 +
* [http://dist.opensimulator.org/wiki/opensim-standalone.odg OpenOffice draw file for OpenSimulator standalone diagram]
 +
* [http://dist.opensimulator.org/wiki/opensim-grid-simple.odg OpenOffice draw file for OpenSimulator grid diagram]
 +
 
 +
 
 +
{{DEFAULTSORT:せってい}}
 +
 
 +
[[Category:Japanese Translations]]

Latest revision as of 00:08, 4 March 2012


Contents

[edit] OpenSimulator シミュレータ設定ファイル

地域シミュレータの設定は OpenSim.ini と呼ばれるファイルで行われます。このファイルは SIM がスタンドアロンモードで動作していてもグリッドモードで動作していても同じように使用されます。このファイルは config-include/ ディレクトリの中にある追加の設定情報を参照します。各種設定についての情報は OpenSim.ini ファイル自体にあります(または OpenSim.ini.example が参考となります)。

OpenSim.ini という名前は、コマンドライン引数で変更される場合があります。

INI ファイルを 2 つのファイルに分けて配布することができます。 OpenSimulator を複数起動して、一部の設定以外は全く同じ設定にしたいときに便利です。マスターファイルが最初に呼ばれ、 INI ファイルが次に呼ばれます。 INI ファイルに記述された設定はマスターファイルに記述された設定を上書きします。マスターファイルには INI ファイルと同じフォーマットで同じキーワードで書かれていますので、INI ファイルについての説明がマスターファイルについてもあてはまります。

[edit] 各設定ファイルの日本語訳

[edit] データベース

OpenSimulator は以下のデータベースエンジンをサポートします。設定の詳細は、 OpenSim.ini.example ファイルや、その他 bin/config-include にある各種サンプルファイルにあります。各データベースの設定の詳細は Database Settings を参照してください。

  • SQLite (標準) - OpenSimulator にバンドルされている、軽いデータベースで、特に設定をすることなく使用できます。手っ取り早く立ち上げるためのオプションであり、商用利用には適していません。MySQL に比べて超遅いです。ここに書かれている機能の中には(例えばアタッチメントの不揮発化など)、完全に実装されていないものがあります。
  • MySQL 5.1 (完全にサポートされています)- これは推奨のデータベースで、本格的に使用したり、小さなスタンドアロンアプリケーションを作成したりする場合に適しています。
  • OpenSimulator 0.7.1: そのままの状態で MySQL 5.5 をサポートします。
  • 64 ビット版 Windows:  現在、MySQL 5.5 を Windows x64 システムで動作させる場合に、未解決のバグ bug_id=5294 が発生することがわかっています。
  • OpenSimulator 0.7.0.2:  MySQL 5.1.55 と 0penSim 0.7.0.2 の組み合わせで問題が発生すると、ユーザが報告しています。詳細は this thread を参照してください。この問題は MySql.Data.dll のアップデートされたバージョンを使用するか、MySQL の古いバージョン、例えば MySQL 5.1.52 をインストールして、OpenSimulator 0.7.0.2 と共存させるかすれば解決します。
  • MSSQL (一部サポートされています) - 最近の OpenSimulator の機能の中には実装されていないものがあります。

[edit] スタンドアロン vs グリッド

最初のうちは、グリッドに接続したりグリッドを作ったりするまでは、 OpenSimulator をスタンドアロンモードで動かすことをお薦めします。OpenSimulator はバイナリ・ディストリビューションで何も設定しないとスタンドアロンモードで動作します。

OpenSimulator 設定は地域(地域シミュレータによって動作する)とバックエンドデータサービス(ユーザ、アセット、インベントリの管理など)で構成されています。

スタンドアロンモードで動作するシステムでは、 OpenSim.exe を起動すると、地域シミュレータと全てのデータサービスが同一プロセスで動作します。このモードでは、地域を好きなだけ起動させることができますが、マシンは1つに制限されます。

OpneSim がスタンドアロンモードで動作しています。シミュレータとサービスが両方とも同じプロセス (OpenSim.exe) で動作します。

グリッドモードでは、データサービスは地域サーバプロセスから分離されています。その代わり、それぞれ Robust.exe と呼ばれる実行可能プログラムで動作します。Robust シェルは全てのサービスを動作させたり、任意の数の Robust インスタンスに分割して動作させたりすることができます。これにより、必要であれば、全く別のマシンで動作させることもできます。このモードでは、 OpenSim.exe は単なる地域サーバとして動作して、1つ以上の地域と分離したデータサービスとの間の通信を受け持ちます。現在のところ、 OpenSim.exe の地域シミュレータを別々のマシンで複数立ち上げることができます。

OpenSimulator がグリッドモードで動作しています。この例の場合だと、全てのサービスが Robust.exe プロセスで動作します。OpenSim.exe の複数のコピー (たいてい、別のマシンで動作しています) がみんなで、同じ一連の共通サービスを利用します。

グリッドモードで動作させるのは、スタンドアロンモードで動作させるより難しいです。 UUID 、 XY座標、サーバハンドシェークパスワード、不動産や不動産オーナー、その他諸々の設定についての知識が必要です。設定は、注意深く、忍耐強く行わなければなりません。あなたがものすごく忍耐強く器用な人でなければ、グリッドモードで動作させようとしないことを強くお薦めします。

[edit] OpenSimulator をスタンドアロンモードで動作させる

OpenSimulator のバイナリディストリビューションをスタンドアロンの設定で動作させるのは比較的単純です。デフォルトでそのように設定されているからです。逆に、もしソースディストリビューションをGit リポジトリから取得してビルドするのなら、以下の手順が必要となります。

  1. bin/OpenSim.ini.example ファイルを bin/OpenSim.ini にコピーします。これは 、3D シミュレータ自体を設定するものです。
  2. bin/config-include/StandaloneCommon.ini.example ファイルを bin/config-include/StandaloneCommon.ini にコピーします。これは、スタンドアロン設定で使用される、プロセスの内部にあるサービスを設定するものです。
  3. OpenSim.ini のファイルの最後の方にある [Architecture] セクションで、 Standalone.ini の行のコメントを外します。行のコメントアウト状態を解除するには、行の先頭にあるセミコロン (;) を外して、次のような感じにします。
Include-Architecture = "config-include/Standalone.ini"

OpenSim.exe を起動すると、 OpenSimulator が起動したことになります。しかしその前に、関連するモジュールを全部インストールしておく必要があります。詳細は、動作環境 を参照してください。その後、コマンドプロンプト (Windows の場合、スタートメニュー > ファイル名を指定して実行... > cmd) を開き、OpenSim/bin ディレクトリに移動します。

32 ビット版 Windows のコマンドプロンプトでは、

 OpenSim.exe

64 ビット版 Windows では、まだ ODE が 64 ビットモードでコンパイルされていないため、デフォルトの ODE 物理エンジンを使う場合は次のようにして実行します。

 OpenSim.32BitLaunch.exe

Linux では、次のようにして実行します。

 mono OpenSim.exe

ODE 物理エンジンを使う場合は、32 ビットモードでも 64 ビットモードでもこの手順で起動します。

[edit] OpenSimulator を最初に起動する

OpenSimulator を最初に起動すると、いくつかの質問がコンソールに表示され、あなたに代わって1個の地域を設定してくれます。入力した設定内容は bin/Regions/Regions.ini に記載され、後日変更が必要になったときに編集できるようになっています。

多くの質問にはデフォルトの答えがあります。ここで、質問の意味を説明します。

  • New region name
地域の名前です。空白にしないでください!
  • Region UUID
地域のユニークな ID です。よっぽどのことがない限り、角括弧に囲まれて表示されている、ランダムに生成されたデフォルト値をそのまま採用すればよいでしょう。既にある地域データに対して設定を行おうとしている場合のみ、やってはいけません。しかし、このケースではおそらく Regions.ini ファイルを直接編集したほうがいいと思うでしょう。
  • Region Location
これはグリッドの中における地域の位置です。スタンドアロンモードではデフォルト値 (1000,1000) のままにするほうが安全です。後で Regions.ini に別の地域を追加するとき、違うグリッド座標 (1000,1001など) にする必要が出てくるでしょう。 OpenSimulator の地域は 65536 × 65536 のグリッドの中のどこにでも設置することができますが、ハイパーグリッド 対応地域では地域の位置に関して特別な考慮が必要です。詳しくはハイパーグリッドのインストールと運用#4096 の地域制限を参照してください。
  • Internal IP address
これは常に 0.0.0.0 でなければなりません(0.0.0.0 は「全てのインターフェースの接続を監視する」という意味で、要はワイルドカードです)。UDP 接続を 1 つのネットワークインターフェースだけに限定したい場合は、IP アドレスを明示的に指定しましょう。このアドレスは内部でのみ使用されます - External host name だけが、ビューアに送信されます(ので、大きな影響をもつものとなっています)。
  • Internal port
これはクライアント接続の受け口となる IP ポートです。この名前は少し誤解を招きがちです。これは内向きだけでなく、外向きの通信にも(例えば Second Life ビューアなどで)使用されるからです。好きなポートを指定して構いませんが、 9000 にしておくのが安全です。サーバ上の地域には、それぞれ別々のポートが設定されていなければなりません。
  • Allow alternate ports
これは現在試行中です。デフォルトの False のままにしてください。
  • External host name
これをデフォルトの 'SYSTEMIP' のままにすると、マシンの LAN ネットワークアドレス(例えば 192.168.1.2) となります。 LAN の中からのみ接続する場合は、この設定で大丈夫です。インターネット上のクライアントから接続させる場合は、これはルータの外部 IP アドレスにしなければなりません。 Fully Qualified Domain Names (FQDNs) も使用されますが、ビューアに送信される前に IP アドレスに変換されます。

OpenSimulator 0.6.9 以前では以下も質問されます。

  • Master Avatar UUID
これはレガシーな OpenSimulator 機能で、 00000000-0000-0000-0000-000000000000 のままで結構です。後々、地形編集で問題が発生したら、Regions.ini でこれを自分のアバターの UUID に変更するとよいでしょう。
  • Master Avatar first name
マスターアバターを指定するもう一つのやり方です。 UUID でなくアバター名で指定します。ここでエンターキーを押すと、このフィールドと last name フィールドが空となります。デフォルトの空白のままで結構です - これは後からいつでも Regions.ini ファイルで変更できます。
  • Master Avatar last name
マスターアバターのラストネームです。
  • Master Avatar sandbox password
マスターアバターのパスワードです。

OpenSimulator 0.7 以降では、OpenSimulator はセットアップの過程で、各地域を不動産(Estate)に関連づけるための質問をしてきます。不動産を作成する必要がある場合は、不動産管理者(Estate Manager)を作成するためにさらに質問をしてきます。スタンドアロンモードの場合、不動産管理者はセットアップの過程で作成されます。

マスターアバター(0.6.9 の場合)や不動産管理者(0.7 以降)を設定するのに使ったアカウント情報を忘れないようにしてください。初期状態ではこのユーザだけが地域のインワールド設定を行うことができるようになります。これは、最初にログインしてみる際に使うユーザアカウントにもなります。

地域の設定 に、質問によって生成された Regions.ini ファイルについての追加情報があります。

不動産管理者以外のユーザを作成したいときは、サーバコンソールに次のように入力します。

 create user

ユーザ作成に必要な(ファーストネーム、ラストネーム、パスワードなどの)質問をしてきます。

[edit] OpenSimulator に接続する

自分のユーザ名で新しい SIM に接続するには、次のコマンドライン引数で Second Life ビューアを起動します。

OpenSimulator を同じマシンにあるクライアント:

 -loginuri http://127.0.0.1:9000/

OpenSimulator と同じ LAN ネットワークにあるクライアント:

 -loginuri http://lan_ip:9000/

他のマシンや、インターネット上にあるクライアント:

 -loginuri http://external_ip:9000/

それから先の手順で設定したユーザ名とパスワードを入力すると、新しいユーザでログインできるはずです。

「外部の」設定を使ってビューアとサーバを同じマシン (LAN) で動作させる場合は、ループバック 問題に気をつけてください。 (地域のハンドシェークで永遠に待たされることになります。) トラブルシューティングのヒント も参照してください。接続に関して問題がある場合は、必ずネットワーク設定のページを読んでください。地域ハンドシェークにまつわるトラブルを理解するのに重要な資料です。

[edit] OpenSimulator をグリッドモードで動作させる

Exclamation.png

注: 0.7 は全てのサービスを ROBUST サーバシェルに完全に移行した最初の OpenSimulator リリースです。0.6.9 から使っていた OpenSim.Grid.UserServer.exe や MessageServer.exe はもう必要ありません。詳細は、0.7 Release Notes を確認してください。OpenSimulator 0.6.9 以前のグリッドサービスのセットアップ方法については、 OpenSim 0.6.9 グリッドモード設定 を参照してください。

OpenSimulator をグリッドモードで動作させるのは、スタンドアロンで動作させるのよりも難しいとされています。全てが同一プロセスで動作するのではなく、バックエンドのデータサービス (アセット、インベントリなど) は、たいてい異なるマシン上にある、1つまたは複数に分かれたプロセスで動作します。この仕組みにより、複数の OpneSim.exe シミュレータ・インスタンスが同一のアセットやインベントリ・データを使用することができるようになります。

[edit] ステップ 1: ROBUST サービスインスタンスを設定する

1. bin ディレクトリで、Robust.ini.example を Robust.ini にコピーします。このサンプルファイルは、全てのサービスが同一の ROBUST インスタンスで動作するように設定されています。

2. Robust.ini の [DatabaseService] セクションを編集して、MySQL データベースを使用するようにします。MySQL だけがグリッドサービスの実行でサポートされています。

3. Robust.exe を起動します。

mono Robust.exe (Linux, BSD, Mac OS X)

または

Robust.exe (Windows)

コンソールにエラーが (赤で) 表示されていなかったら、次の手順に進みましょう。

4. 全ての地域は不動産 (Estate) に所属していなければなりません。また、全ての不動産にはオーナーがいて、そのユーザアカウントが OpenSimulator のユーザアカウント・サービスで有効になっているような状態でなければなりません。ROBUST コマンドコンソールで次のようにしてユーザを作成します。

create user

ユーザの名前、パスワード、メールアドレス(任意)を聞いてきます。この名前は覚えておきましょう。シミュレータを最初に起動するときに必要になります。

[edit] ステップ 2: OpenSim.exe を設定して ROBUST サービスを利用するようにする

グリッドモードでも、スタンドアロンモードと同様、3D シミュレータ自体を制御する OpenSim.ini を編集する必要があります。

しかし、グリッドに接続するシミュレータは、config-include/StandaloneCommon.ini を編集するのではなく、config-include/GridCommon.ini ファイルを参照・編集して、ローカルのプロセス内部のサービスにではなく、ROBUST がホストするリモートのデータサービスのほうに接続する必要があります。

これらの実施手順は、以下のようになります。

1. bin/OpenSim.ini.example を OpenSim.ini にコピーします。

2. [Architecture] セクションを OpenSim.ini で探します。以下の行だけが有効になっているような状態にしてください。

Include-Architecture = "config-include/Grid.ini" (OpenSimulator 0.7.1 以降)

または

Include-Grid         = "config-include/Grid.ini" (OpenSimulator 0.7.0.2 以前)

他はコメントアウト状態のままにしてください。

3. bin/config-include に移動し、GridCommon.ini.example を GridCommon.ini にコピーします。

4. GridCommon.ini をテキストエディタで開きます。URL がいっぱい書いてあります。それぞれの URL は、 http://myassetserver.com:8003, http://myinventoryserver.com:8003 のような、ダミーの初期値が記載されています。それぞれを編集して、ROBUST インスタンスのアドレスを示すようにする必要があります。例えば、ROBUST をローカル IP アドレス 192.168.1.2 で動作させようとしているのなら、AssetServerURI を次のようにする必要があります。

AssetServerURI = "http://192.168.1.2:8003"

5. OpenSim.exe を実行します。OpenSim.exe を最初に起動すると、スタンドアロンモードで最初に起動したときと同じように、地域の設定に関する質問をしてきます。どのように答えるかについては、スタンドアロンのセクションを参照してください。また、Regions.ini のさらに詳しい情報は、地域の設定を参照してください。

全てが順調に設定されれば、OpenSim.exe を起動したときにエラーが表示されないはずです。また、地域がグリッドサービスに登録された旨のログメッセージが、ROBUST コンソールに表示されるはずです。例えば、

21:43:45 - [GRID SERVICE]: Region t1 (176cc95e-f693-4b02-8e08-af86e2372faa) registered successfully at 256000-256000
21:43:47 - [GRID SERVICE]: region t1 has 0 neighbours

6. クライアントでログインします。クライアントの起動オプションはこのようにします。

-loginuri http://192.168.1.2:8002

loginuri はログインサービスのアドレスにする必要があります。スタンドアロンモードでは、地域シミュレータと同じアドレスで、ポートはデフォルトで 9000 でした。しかしグリッドモードでは、ROBUST がホストしているログインサービスのアドレスになります。この場合、192.168.1.2 が ROBUST インスタンスのアドレスになります。ポート 8002 は従来のグリッドログインサービスのために残してあるもので、Robust.ini.example のデフォルト値になっています。

7. ログインに成功すると、ログが ROBUST コンソールと(こちらはログインという行為自体に対するものです)、地域シミュレータのコンソールに (こちらはログイン処理がシミュレータにアバターを迎え入れるように指示を出したタイミングと、ビューアに地域シミュレータのアドレスを伝えたタイミングと、ビューアがシミュレータと直接やりとりするようになったタイミングで) 表示されます。

[edit] 自分の SIM を他人のグリッドに接続する

地域サーバ(例えば OpenSim.exe)を設定してグリッドに接続する際は、 上の#ステップ 2: OpenSim.exe を設定して ROBUST サービスを利用するようにするに従ってください。

既に必要なサービスがグリッドに提供されているはずです。ステップ2では、提供されたサービス接続 URL を使用する必要があります。

bin/Regions.ini ファイル (などの地域設定ファイル) に、グリッド管理者から提供された、地域のグリッド座標を設定する必要があります。詳細は、地域の設定 を参照してください。

[edit] 追記

[edit] トラブルシューティング

トラブルシューティング を参照してください。

[edit] OpenSimulator 0.6.7 以降を 64 ビット版 Windows でを動作させる

Exclamation.png

OpenSimulator 0.6.7 から、OpenSimulator のデフォルトの物理エンジンが ODE エンジンに変更されました。これは ODE が現在 OpenSimulator に同梱されている物理エンジンプラグインの中で今のところ最も先進的なものだからです。残念なことに、 64 ビット版 Windows ではライブラリの互換性がないという欠点があります。

このため、64 ビット版 Windows のユーザは、地域シミュレータを起動する際は

 OpenSim.exe

ではなく、

 OpenSim.32BitLaunch.exe

を実行する必要があります。

代替の方法として、基礎物理エンジンや OpenSimulator に同梱されている他の物理エンジンを使うこともできますが、ODE プラグインに比べると断然機能性の面で劣ります。

[edit] Mono に関する注意

Mono を使用している場合、Mono の環境変数 MONO_THREADS_PER_CPU をデフォルトの 5 から SIM で動作する値まで増加させなければなりません。正確な数字は様々な要因によって左右されます: マシンの CPU の数、マシンの他の用途、SIM にある地域の数、隣接する SIM の数、スクリプトの数、アバターの同時滞在予定数などです。参考までに、OSGrid の Wright Plaza という、1つの SIM で1つの地域を動作させていて、約 20 名のアバターで定期的にミーティングを開いている SIM では、値は 125 にしています。

値が小さすぎると、SIM の挙動がいろいろな点でおかしくなってきます。よくある症状は、新しいアバターがログインするときにフリーズすることです。他の症状はこれに比べればはるかに軽いです。

例: $ export MONO_THREADS_PER_CPU=125

[edit] OpenDynamicsEngine を *nix で使用する際のスタック領域拡張

OpenDynamicsEngine を *nix で使用していて問題が発生している場合は、次のコマンドでスタック領域をデフォルトよりも大きく設定してみてください。 ulimit -s 262144 もしくは、 opensim-ode.sh で OpenSimulator を起動してください。

[edit] ファイアウォール

OS・ディストリビューションによっては、デフォルトでファイアウォールが稼働している場合があります。OpenSimulator にリモートのクライアントからアクセスできない場合は、設定を確認する必要があります。詳細は、ファイアウォール設定 を参照してください。

[edit] レガシー設定に関する情報

正確かどうかはわかりませんが、レガシー設定に関する情報について書かれているページがいくつかあります。

OpenSim 0.6.6 legacy configuration information

[edit] 拡張オプションの設定

[edit] OpenSimulator をさらに設定する

OpenSim.ini.example (ファイルの日本語訳) やその他の設定ファイルをよく見ると、膨大な数の設定可能なパラメタがあるはずです。詳しくは、 シミュレータ・パラメタの設定 を参照してください。(訳注:各設定ファイルの日本語訳へのリンクは、このページの一番上の#パッケージ内容の日本語訳 にあります。)

[edit] OpenSim.exe コマンドラインオプション

OpenSim.exe にはコマンドラインオプションがあり、これを使って他のディレクトリから設定ファイルを読みこむといったことができます。詳細は command line arguments を参照してください。

[edit] スクリプトエンジン

OpenSimulator は複数のスクリプトエンジンをサポートします。詳細は ScriptEngines を参照してください。何を言っているのかわからないかもしれませんが、デフォルトのスクリプトエンジンはちゃんと動くので安心してください。事実上、最近のバージョンの OpenSimulator は XEngine という1つのスクリプトエンジンしか同梱していません。

[edit] 権限設定

OpenSimulator には複雑な権限の集合があります。詳細は Permissions(Server) を参照してください。デフォルトでは、権限は地域シミュレータで有効となっていません。

[edit] ログ出力

デフォルトでは、OpenSimulator は bin ディレクトリの中の OpenSim.log と呼ばれるファイルに情報をログ出力します。必要であれば、設定方法の詳細が Logging にあります。

[edit] 地域モジュールの設定

[edit] Web サーバや Web ページの設定

OpenSimulator は Web サーバを同梱しており、様々なページを公開することができます。外部ファイルを表示するページもあれば、内部で生成されるページもあります。

[edit] 複数のスタンドアロン地域を同じサーバで動かすときの設定

OpenSim.ini の 'http_listener_port' を、9000 以外の値に変更し、Regions.ini の InternalPort を 9000 以外の値に変更してください。

[edit] 参考情報

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