ビルド手順

From OpenSimulator

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{{Template:Quicklinks/ja}}{{Languages|Build Instructions}}
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{{Quicklinks/ja|Build Instructions}}
  
[[Category:利用者ページ]]
 
  
{{ambox
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このページでは OpenSimulator ソースコードを様々なプラットフォームでビルドする方法について説明しています。<!-- Please help us keep this page up to date as the project progresses. -->単に OpenSimulator を起動させたいだけなら、バイナリディストリビューションを [[ダウンロード]] して [[設定|起動]] しましょう。ほとんどの場合、バイナリディストリビューションで充分なはずです。
| type = content
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| text = Mac OS X の項以降は未翻訳です
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}}
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このページでは OpenSim ソースコードを様々なプラットフォームでビルドする方法について説明しています。
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== OpenSimulator のダウンロード ==
  
==OpenSim のダウンロード==
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OpenSimulator のソースリリースを入手する方法は、[[ダウンロード]] ページに記載されています。Git Master にある不安定なソースにどうしても興味のある方は、[[Using Git]] で取得方法を確認してください。ソースを取得したら、以下の手順でビルドしてください。
OpenSim のソースリリースを入手する方法は、[[ダウンロード]] ページに記載されています。
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== MS Windows  ==
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== 一般的な注意事項 ==
  
最終更新日: Feb.15.2010
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このページに長々と記載されてはいますが、ビルドは本来極めてシンプルなものです。配布物の中にある BUILDING.txt([[日本語訳(BUILDING.txt)|日本語訳]]) ファイルに、単純化した手順が記載されていますので見てください。このページではビルドの前にしないといけないことを説明しています。
  
OpenSim は .Net Framework 3.51 または Mono 2.4.2.3 以上必須です。次のコンパイラをサポートしています:
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=== 設定ファイルについて ===
  
.Net Framework は右のリンクから入手可能: [http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=ab99342f-5d1a-413d-8319-81da479ab0d7&displaylang=ja www.microsoft.com/downloads/details.aspx]
+
バイナリディストリビューションと違い、OpenSimulator のソースディストリビューションにはデフォルトの設定ファイル、例えば、'''OpenSim.ini''' や '''StandaloneCommon.ini''' が入っていません。このため、自分で作成する必要があります。[[設定]] ページをよく確認して、''"APPLICATION EXCEPTION DETECTED: System.UnhandledExceptionEventArgs Exception: System.Exception: Configuration file is missing the [SimulationDataStore] section"''(= OpenSim.ini ファイルがない) や ''"Error loading plugin from OpenSim.Services.FriendsService.dll, exception System.Exception: No StorageProvider configured"''(= *Common.ini ファイルがない) で悩むようなことがないようにしましょう。
  
*[http://msdn2.microsoft.com/en-us/express/aa700756.aspx Microsoft Visual C# Express Edition] (※ Visual C++ ではありません)
+
=== Linux での近道 ===
新しい URL: http://www.microsoft.com/express/Windows/ ( The Visual Studio® 2010 Express )
+
*[http://www.mono-project.com/ mono]
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※ IDE でコンパイルしたい場合は、 C# express 2008 または Visual Studio 2008 が必要です。
+
Linux で一番簡単に動作させることのできるプラットフォームは 32 ビット版 Ubuntu です。Linux を使っている開発者が一番使っているのがこれです。手っ取り早く動かす方法をお探しなら、[[#Ubuntu|こちら]] へどうぞ。
  
※ Microsoft C# Express v9 でも .Net 3.5 をインストールできますが、ビルド・パスのエラーが出ます。
+
'''(Ubuntu を含む) 多くのディストリビューションでは、"mono-runtime" パッケージだけがインストールされた状態になっていますが、LSL スクリプトコマンドなど、OpenSimulator の一部の機能を動作させるためには、"mono-complete" をインストールする必要があります。'''
回避するには、(Windows XP 以上で標準インストールされる).Net Framework 2.0 をインストールしましょう。
+
  
Windows Vista 64 ビット版でも、次のようなテクニックでビルドすることができます:
+
== MS Windows ==
  
#ソリューションエクスプローラから OpenSim プロジェクトのプロパティを表示して、プラットフォームに x86 を選択し、リビルドします。
+
OpenSimulator の動作には [http://msdn.microsoft.com/ja-jp/netframework/cc378097 .Net Framework version 3.5] または [http://www.go-mono.com/mono-downloads/download.html Mono 2.4.3 以降] が必要です。
#ソリューションエクスプローラの bin フォルダ配下の OpenSim.exe を選択してプロパティを表示し、Windows XP SP2 互換モードを選択して、管理者として実行します。
+
  
=== ビルド  ===
+
=== サポートされているコンパイラ ===
 +
* Visual Studio 2010
 +
* Visual Studio 2008
 +
:どのエディションでも動作するはずです。無料の [http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/express/ Microsoft Visual C# Express Edition] も使えます。OpenSimulator は C++ でなく、C# で書かれていますのでご注意ください。
 +
:Visual Studio 2005 以前はもうサポートされていません([http://www.mail-archive.com/opensim-dev@lists.berlios.de/msg02674.html opensim-dev で提案されたときのメール], [http://www.mail-archive.com/opensim-dev@lists.berlios.de/msg02673.html opensim-dev で承認されたときのメール])。
 +
*[http://www.go-mono.com/mono-downloads/download.html Mono for Windows]
  
*ディレクトリの最上層で、'<tt>runprebuild.bat</tt>' ファイルを実行します。Visual Studio 2008 のソリューションファイル、NAnt ファイル、'<tt>compile.bat</tt>' ファイルを作成してくれます。
+
=== IDE でのコンパイル ===
 +
# "runprebuild.bat" (2008 の場合) か "runprebuild2010.bat" (2010 の場合) を実行してください。
 +
# 生成された "OpenSim.sln" を Visual Studio で開きます。
 +
# [ビルド] (または [デバッグ]) -> [ソリューションのビルド] を選択します。
  
*作成された .sln ファイルを Visual Studio で開き、そこでビルドするか、
+
=== コマンドプロンプトでのコンパイル ===
*'<tt>compile.bat</tt>' ファイルを実行します。MSBuild を使って実行ファイルをビルドしてくれます。
+
# "runprebuild.bat" を実行します。
*NAnt のほうを使いたい場合、NAnt をディレクトリの最上層で実行します。実行ファイルをビルドしてくれます。
+
# 生成された "compile.bat" を実行するか "nant" を実行します。MSBuild(前者)かnant(後者)を使ってビルドが行われます。
  
実は、実行環境には一部のディレクトリ・ファイルが必要なだけで、その他のファイルはソースコードやビルドプロセスのためにだけ使用されます:
+
=== 補足 ===
  addon-modules
+
  bin
+
  doc
+
  share
+
  ThirdParty
+
  ThirdPartyLicences
+
  BUILDING.txt
+
  CONTRIBUTORS.txt
+
  LICENSE.txt
+
  README.txt
+
  TESTING.bat
+
  
=== 実行  ===
+
* 64 ビット版 Windows(Vista, Windows 7 ...) でも OpenSimulator を起動できますが、Visual Studio でデバッグする場合は、OpenSim.32BitLaunch をソリューションに追加して、スタートアッププロジェクトに設定しなければなりません。詳細は [http://blog.tedd.no/2008/12/05/opensim-in-visual-studio-on-win64/ OpenSimulator in Visual Studio on Win64@Tedds blog] を確認してください。
  
<tt>bin/OpenSim.ini.example</tt> ファイルを <tt>bin/OpenSim.ini</tt> にコピーして、編集します。
+
*Cygwin シェルを使っている場合、"<tt>chmod 755 *.dll *.exe</tt>" を <tt>bin</tt> ディレクトリで実行して DLL のパーミッションに関する問題を解決しなければならないことがあるかもしれません。
  
最初は OpenSim のスタンドアロン・セットアップを作りたいのだという想定から、
+
== Mac OS X ==
サンプルの OpenSim.ini ファイルには既にスタンドアロン環境構築にふさわしい [Architecture] 設定が記載されています。
+
そこには、<tt>bin/config-include/StandaloneCommon.ini.example</tt> へのインクルード参照が含まれています。
+
  
同様に、<tt>bin/config-include/StandaloneCommon.ini.example</tt> ファイルを <tt>bin/config-include/StandaloneCommon.ini</tt> にコピーして、編集します。
+
=== Mac OS X 10.5 以降, Intel ===
OpenSim の安定稼働のために、キャッシュを設定することをおすすめします。<tt>bin/config-include/StandaloneCommon.ini</tt> に記述されているキャッシュから選択してください。
+
  
<tt>bin</tt> ディレクトリ配下の <tt>OpenSim.exe</tt> 実行ファイルをダブルクリックします。OpenSim がスタンドアロンモードで起動します。
+
以下をダウンロードして、インストールするだけです。
 +
* Mono SDK from [http://www.go-mono.com/mono-downloads/download.html Mono Download Page]
 +
* MonoDevelop package from [http://monodevelop.com/Download MonoDevelop Download Page]
 +
XCode や MacPort は今では不要となっています(MacPort で mono の開発ライブラリと nant をインストールしても別に構いませんが)。
  
Visual Studio 2008 の C# デバッガでコードのステップ実行ができます。Cygwin シェルを使っている場合は、1つ以上の DLL が実行を妨げる権限設定となっている可能性があります。
+
nano で OpenSimulator をビルドする場合、"Unable to locate 'mono' module using pkg-config. Download the Mono
<tt>bin</tt> ディレクトリ配下を "<tt>chmod 777 *</tt>" することでたいていは解決します。
+
development packages" というエラーが表示される場合があります。XCode や MacPort が悪さしているのではないかと疑っています(これらを両方とも削除したらうまくいったので)。まあ原因はどうだっていいのですが、'''/usr/bin/nant''' スクリプトファイルに以下の行を入れて、この問題に対処しましょう。
 +
<pre>
 +
#!/bin/sh
 +
export PKG_CONFIG_PATH=/Library/Frameworks/Mono.framework/Libraries/pkgconfig    # これを追加
 +
exec /Library/Frameworks/Mono.framework/Versions/2.10.2/bin/mono \
 +
    /Library/Frameworks/Mono.framework/Versions/2.10.2/share/NAnt/bin/NAnt.exe "$@"
 +
</pre>
  
'''''Windows Vista'''''
+
"runprebuild.sh" を実行した後、OpenSimulator を MonoDevelop でコンパイルすることができます。ソリューションファイル (*.sln) を MonoDevelop で開き、メニューから Build -> Build All を選択してください。
  
Windows Vista でどうささせる場合は、 Windows ファイアウォールを無効にする必要があると、一部の利用者から報告が上がっています。Vista の「スタート」 ボタンで、「コントロール パネル」 、
+
=== Mac OS X 10.4/10.5 on PowerPC ===
「セキュリティ」 、「Windows ファイアウォール」 を選択します。「Windows ファイアウォールの有効化または無効化」をクリックします。管理者のパスワードまたは確認を求められ、その後、
+
{{ambox
「無効 (推奨されません)」 を選択します。「OK」 を選択して、Windows ファイアウォール設定ウィンドウを閉じます。
+
| type = content
 +
| text = 未翻訳です。Intel とほぼ同じような手順でビルドできるはずです。mono のダウンロードページに PowerPC 用のパッケージが用意されているので、そちらのほうを使います。原文は [[Build Instructions#Mac OS X 10.4/10.5 on PowerPC|こちら]] です。
 +
}}
 +
<!-- ビルドのための手順と、普通のOpenSim起動手順がごっちゃになっているので、そのうち原文を見直す予定。ただし、当方に検証環境がないので、ちょっと後回しにしている。それまでは、面倒なのと、解決済みの問題に対する回避策が載っていたりするため、現時点で訳すとかえって面倒なことになりそうだという理由で、訳さない。-->
  
マカフィー・インターネットセキュリティがインストールされている場合、次項を参照してください。
 
  
全てのセキュリティ設定を無効にした後、<tt>OpenSim.exe</tt> を右クリックして 「管理者として実行」 を選択します。
+
== Ubuntu ==
管理者のパスワードまたは確認を求められるので、「許可」を選択します。OpenSim サーバは DOS 窓で動作して接続を受け付けるようになります。
+
  
<br>'''''マカフィー・インターネットセキュリティ'''''
+
(7.10, 8.04, 9.10 など) 古いディストリビューションを使っている Ubuntu ユーザは、 mono を 2.4.3 以降にアップグレードする必要があります。Mono をアップグレードする必要がある場合は、[[Update Mono on Ubuntu]] を参照してください。
  
マカフィー・インターネットセキュリティは特別に指定されない限り、アプリケーションがポートを監視することを許可していません。2つの対策があります。
+
Ubuntu Karmic (9.10) には mono 2.4.2.3 が入っています。
1) ファイアウォール・プロテクションを全部無効にしてしまう、または、2) <tt>OpenSim.exe</tt> がポートを開けるようにする、のいずれかです。
+
  
''ファイアウォールを無効にする''
+
Ubuntu Lucid (10.04) には mono 2.4.4 が入っています。
  
McAfee SecurityCenter を開きます。「インターネットとネットワーク」を選択します。左下に「設定」という小さなリンクが表示されています。これをクリックします。
+
Ubuntu Maverick (10.10) には mono 2.6.7 が入っています。
ウィンドウの右側に、「ファイアウォールによる保護が有効です」と表示された項目があります。ここで「オフ」を選択します。
+
  
''<tt>OpenSim.exe</tt> がポートを開けるようにする''
+
Ubuntu Natty (11.04) には mono 2.6.7 が入っています。
  
McAfee SecurityCenter を開きます。「インターネットとネットワーク」を選択します。左下に「設定」という小さなリンクが表示されています。これをクリックします。
+
=== Ubuntu 10.04 以降 ===
ウィンドウの右側に、「ファイアウォールによる保護が有効です」と表示された項目があります。「詳細設定...」ボタンをクリックします。新しいウィンドウが出てきます。
+
  
新しいウィンドウの左側で、「プログラム許可機能」を選択します。ウィンドウの右側の真ん中あたりに、「許可されたプログラムを追加」ボタンがあります。
+
このバージョンでは、mono-complete をインストールするだけで大丈夫です。動作に必要な関連パッケージは一緒にインストールされます。まとめると、ビルドの手順はこうなります。
開いたダイアログで OpenSim の実行ファイルを探して選択します。
+
sudo apt-get install mono-complete
 +
opensim を[[ダウンロード]]
 +
cd opensim
 +
./runprebuild.sh
 +
xbuild
  
最後に、「OK」ボタンを押して McAfee SecurityCenter ウィンドウを閉じます。
+
mono 2.6 系の時点では、xbuild で OpenSimulator を完全にビルドすることができます。xbuild は Ubuntu の '''mono-complete''' に含まれていますので、xbuild より nant を使いたいという特段の理由がなければ、他のパッケージをインストールする必要はありません。この2つは、同じ C# コンパイラをそれぞれ別のビルドスクリプト形式で呼び出す別々のビルドシステムです。
  
==Linux/Mac OS X/FreeBSD==
+
'''オプション (開発者向け):''' レグレッションテストスイートを実行するには、このように nunit-console をインストールします。
  
Linux 環境で動かすのにいちばん簡単なのは、Ubuntu 10.04 32 ビット版です。これは Linux を使用している開発者のなかでいちばん使用されているディストリビューションです。手っ取り早く動かしたいときは、これでやってみてください。
+
sudo apt-get install nunit-console
 +
nant test
  
'''Linux ディストリビューションの多くが (Ubuntuも含みます) "mono-runtime" パッケージだけがインストールされた状態で出荷されています。
+
{{anchor|CentOS}}{{anchor|RedHat}}{{anchor|RHEL}}{{anchor|Fedora}}
しかし、OpenSimurator の一部の機能、例えば LSL スクリプトコマンドを使用できるようにするには "mono-complete" パッケージもインストールする必要があります。'''
+
== RHEL, Fedora, CentOS その他 RedHat 系 ==
  
=== Ubuntu ===
+
OpenSimulator のバイナリディストリビューションを動かせるような状態で OpenSimulator をソースからビルドするには、mono の開発ライブラリと nant をインストールする必要があります。以下の両方の項を参照してください。
  
古いディストリビューションを使用している Ubuntu ユーザは、Mono を 2.4 以上にアップグレードする必要があります。Mono をアップグレードする必要がある人はみんな、[[Update Mono on Ubuntu]] を読んでください。
+
=== Mono ライブラリの取得 ===
  
Ubuntu Karmic (9.10) は mono 2.4.2.3 パッケージを含みます。
+
[[動作環境#RedHat|OpenSim.exe バイナリディストリビューションを動作させたときに]]、Mono を自分のディトリビューションのコアリポジトリからインストールした場合は、以下のように入力すれば大丈夫です。
 +
<pre>
 +
sudo yum install mono-devel
 +
</pre>
  
Ubuntu Lucid (10.04) mono 2.4.4 パッケージを含みます。
+
そうでない場合は、次のように入力します([[動作環境#Mono のリポジトリからインストールする|Mono 用の yum リポジトリの設定が済んでいる前提です]])
 +
<pre>
 +
sudo yum install mono-addon-devel
 +
</pre>
  
Ubuntu Maverick (10.10) は mono 2.6.7 パッケージを含みます。
+
どちらのコマンドも、関連パッケージを一緒にインストールします。
  
ビルド方法:
+
=== NAnt のインストール ===
  
sudo apt-get install nant mono-gmcs libmono-microsoft8.0-cil \
+
"yum info nant" を実行して、nant のバージョンを確認しましょう。見つかったら、次のように入力すれば大丈夫です。
      libmono-system-runtime2.0-cil libgdiplus libmono-i18n2.0-cil libmono-oracle2.0-cil
+
<pre>
opensim を [[ダウンロード]]
+
sudo yum install nant
cd opensim
+
</pre>
./runprebuild.sh
+
これで、nant を普通に実行できます。
nant
+
  
=== openSUSE 10.3/11/11.1 ===
+
yum リポジトリに nant がなかった場合、もしくは、OpenSimulator を動作させるのにはあまりも古すぎると感じた場合は、NAnt を [http://nant.sourceforge.net/ NAnt プロジェクトサイト] から取得してください。そこにある User Manual に詳細な手順が載っています。0.90 時点では、スタートアップスクリプトを以下のように作成します(NAnt を /usr/local/nant に展開したという前提です)。
 +
<pre>
 +
sudo vi /usr/bin/nant
 +
</pre>
 +
ファイルの中には、このように書きます。
 +
<pre>
 +
#!/bin/sh
 +
exec mono /usr/local/nant/bin/NAnt.exe "$@"
 +
</pre>
 +
それから、実行権限をつけます。
 +
<pre>
 +
sudo chmod +x /usr/bin/nant
 +
</pre>
  
openSUSE 11.1, 11 または 10.3 を標準でインストールして、オンラインリポジトリを追加します。
+
これで、runprebuild.sh を実行して OpenSimulator を nant でビルドすることができるようになります。
インストールが終わったら、オンラインアップデートでパッケージを全て最新にします。
+
  
スタンドアロンモードで OpenSim を動作させるのに、yast で以下をインストールします。
+
== openSUSE ==
(10.3 と 11/11.1 との間で若干差がありますが、以下の手順は同じです)
+
subversion
+
nant
+
mono-jscript
+
- mono-core がインストールされているか確認します
+
  
インストールされていなかったときは、
+
次のように入力します。
 +
<pre>
 +
sudo zypper install nant
 +
</pre>
 +
それから、runprebuild.sh と nant を実行します。関連パッケージも一緒にインストールされます。
  
  sudo zypper install mono-data-oracle
+
== FreeBSD ==
  
OpenSuSE 11.1 ユーザ向けのヒント - 'zypper' ツールを使ってコマンドラインでパッケージをインストールできます。例えば、'nant' をインストールするには、次のようにします:
+
FreeBSD 6.2 では、次のようにします。
  
  sudo zypper install nant
+
su
 +
cd /usr/ports/devel/subversion/ && make install clean (you may also need to rebuild apr-svn if this step fails)
 +
cd /usr/ports/lang/mono/ && make install clean
 +
cd /usr/ports/devel/nant/ && make install clean
 +
cd /usr/ports/databases/sqlite3/ && make install clean
 +
cd /usr/ports/x11-toolkits/libgdiplus/ && make install clean
 +
cd /opensim/installation/directory/
 +
[[Download]] opensim
 +
cd opensim
 +
./runprebuild.sh
 +
nant
  
もし SQLite を単独で使いたい場合は、この記事の最後の項に進んでください。
+
注) "System.DllNotFoundException: ./libopenjpeg-libsl-2.1.2.0.so" 問題の対応方法は、[[トラブルシューティング#System.DllNotFoundException: ..2Flibopenjpeg-libsl-2.1.2.0.so|トラブルシューティングの手順]] の通りですが、 "make" ではなく "gmake" を使ってください。
  
* オプション MySQL - グリッドモードで OpenSim を動作させるために:
+
ODE 物理エンジンでは、次の手順を実行します:
yast で以下の MySQL パッケージをインストールします。
+
cd /usr/ports/graphics/libGL/ && make install clean
  mysql
+
cd /usr/ports/graphics/libGLU/ && make install clean
  mysql-client
+
cd /opensim/installation/directory/
  mysql-administrator
+
svn co http://opensimulator.org/svn/opensim-libs/trunk opensim-libs
  mysql-gui-tools
+
cd opensim-libs/unmanaged/OpenDynamicsEngine2/
  mysql-query-browser
+
sh autogen.sh
 +
./configure --enable-shared --enable-release --disable-demos
 +
make
 +
mv ./ode/src/.libs/libode.so /opensim/installation/directory/opensim/bin/
  
(Yast2 インストーラで MySQL を選択すると、他のパッケージが自動的に選択されます)
+
== Debian ==
  
ビルド前に MySQL データベースを作成します。
+
Debian 4 (Etch) の debian.org でのサポートは終了しました。5 (Lenny) 以降にアップデートしてから OpenSimulator を起動しましょう。詳細は、[http://www.debian.org/releases/lenny/i386/release-notes/ch-upgrading.html Upgrades from previous release@debian.org] を参照してください。
/etc/init.d/mysql start
+
mysql -u root -p -h localhost
+
(パスワードを聞かれたらエンターキーを押してください)
+
  
mysql> create database opensim;
+
Debian 5 (Lenny) 以降では、次のように入力します。
mysql> use opensim;
+
<pre>
mysql> create user 'opensim'@'localhost' identified by 'thePassword';
+
sudo aptitude install nant
mysql> grant all on *.* to 'opensim'@'localhost';
+
</pre>
mysql> quit
+
それから、runprebuild.sh と nant を実行します。aptitude でなく、apt-get を使用しても構いません。どちらのコマンドも、関連パッケージも一緒にインストールします。
  
※ '''grant all''' コマンドは、既にある MySQL 環境に OpenSim 用のデータベースを追加する場合は異なることがあります。
+
Debian 5(Lenny, 以前の安定版), Debian 6(Squeeze, 安定版), Debian 7(Wheezy, テスト版) で検証しました。
  
現在のビルドで、OpenSim.ini.example ファイルからコピーした後、bin/OpenSim.ini の中の接続文字列を設定します。
 
SQLite から MySQL に移行する場合は、MySQL の接続文字列は bin/Region/*.xml ファイルにもあります。
 
  
※ 最初からある SQLite データベースを使用して始める場合、これは非常に重要なことです。
 
  
上記のインストールが完了後、bash ターミナルでビルドします。/opt に保存した場合、
 
  
su -
+
{{DEFAULTSORT:びるど}}
cd /opt
+
opensim を  [[ダウンロード]]
+
cd opensim
+
./runprebuild.sh
+
nant
+
 
+
または、現在のバージョンでは(0.6以上)、単にこれだけ実行すればいいです:
+
 
+
make
+
  
以降、mysql-config の項を読んで他のサーバを起動することができるようになるか、OpenSim をスタンドアロンで起動するかできるようになります。
+
[[Category:Japanese Translations]]

Latest revision as of 23:07, 3 March 2012


このページでは OpenSimulator ソースコードを様々なプラットフォームでビルドする方法について説明しています。単に OpenSimulator を起動させたいだけなら、バイナリディストリビューションを ダウンロード して 起動 しましょう。ほとんどの場合、バイナリディストリビューションで充分なはずです。

Contents

[edit] OpenSimulator のダウンロード

OpenSimulator のソースリリースを入手する方法は、ダウンロード ページに記載されています。Git Master にある不安定なソースにどうしても興味のある方は、Using Git で取得方法を確認してください。ソースを取得したら、以下の手順でビルドしてください。

[edit] 一般的な注意事項

このページに長々と記載されてはいますが、ビルドは本来極めてシンプルなものです。配布物の中にある BUILDING.txt(日本語訳) ファイルに、単純化した手順が記載されていますので見てください。このページではビルドの前にしないといけないことを説明しています。

[edit] 設定ファイルについて

バイナリディストリビューションと違い、OpenSimulator のソースディストリビューションにはデフォルトの設定ファイル、例えば、OpenSim.iniStandaloneCommon.ini が入っていません。このため、自分で作成する必要があります。設定 ページをよく確認して、"APPLICATION EXCEPTION DETECTED: System.UnhandledExceptionEventArgs Exception: System.Exception: Configuration file is missing the [SimulationDataStore] section"(= OpenSim.ini ファイルがない) や "Error loading plugin from OpenSim.Services.FriendsService.dll, exception System.Exception: No StorageProvider configured"(= *Common.ini ファイルがない) で悩むようなことがないようにしましょう。

[edit] Linux での近道

Linux で一番簡単に動作させることのできるプラットフォームは 32 ビット版 Ubuntu です。Linux を使っている開発者が一番使っているのがこれです。手っ取り早く動かす方法をお探しなら、こちら へどうぞ。

(Ubuntu を含む) 多くのディストリビューションでは、"mono-runtime" パッケージだけがインストールされた状態になっていますが、LSL スクリプトコマンドなど、OpenSimulator の一部の機能を動作させるためには、"mono-complete" をインストールする必要があります。

[edit] MS Windows

OpenSimulator の動作には .Net Framework version 3.5 または Mono 2.4.3 以降 が必要です。

[edit] サポートされているコンパイラ

  • Visual Studio 2010
  • Visual Studio 2008
どのエディションでも動作するはずです。無料の Microsoft Visual C# Express Edition も使えます。OpenSimulator は C++ でなく、C# で書かれていますのでご注意ください。
Visual Studio 2005 以前はもうサポートされていません(opensim-dev で提案されたときのメール, opensim-dev で承認されたときのメール)。

[edit] IDE でのコンパイル

  1. "runprebuild.bat" (2008 の場合) か "runprebuild2010.bat" (2010 の場合) を実行してください。
  2. 生成された "OpenSim.sln" を Visual Studio で開きます。
  3. [ビルド] (または [デバッグ]) -> [ソリューションのビルド] を選択します。

[edit] コマンドプロンプトでのコンパイル

  1. "runprebuild.bat" を実行します。
  2. 生成された "compile.bat" を実行するか "nant" を実行します。MSBuild(前者)かnant(後者)を使ってビルドが行われます。

[edit] 補足

  • 64 ビット版 Windows(Vista, Windows 7 ...) でも OpenSimulator を起動できますが、Visual Studio でデバッグする場合は、OpenSim.32BitLaunch をソリューションに追加して、スタートアッププロジェクトに設定しなければなりません。詳細は OpenSimulator in Visual Studio on Win64@Tedds blog を確認してください。
  • Cygwin シェルを使っている場合、"chmod 755 *.dll *.exe" を bin ディレクトリで実行して DLL のパーミッションに関する問題を解決しなければならないことがあるかもしれません。

[edit] Mac OS X

[edit] Mac OS X 10.5 以降, Intel

以下をダウンロードして、インストールするだけです。

XCode や MacPort は今では不要となっています(MacPort で mono の開発ライブラリと nant をインストールしても別に構いませんが)。

nano で OpenSimulator をビルドする場合、"Unable to locate 'mono' module using pkg-config. Download the Mono development packages" というエラーが表示される場合があります。XCode や MacPort が悪さしているのではないかと疑っています(これらを両方とも削除したらうまくいったので)。まあ原因はどうだっていいのですが、/usr/bin/nant スクリプトファイルに以下の行を入れて、この問題に対処しましょう。

#!/bin/sh
export PKG_CONFIG_PATH=/Library/Frameworks/Mono.framework/Libraries/pkgconfig    # これを追加
exec /Library/Frameworks/Mono.framework/Versions/2.10.2/bin/mono \
    /Library/Frameworks/Mono.framework/Versions/2.10.2/share/NAnt/bin/NAnt.exe "$@"

"runprebuild.sh" を実行した後、OpenSimulator を MonoDevelop でコンパイルすることができます。ソリューションファイル (*.sln) を MonoDevelop で開き、メニューから Build -> Build All を選択してください。

[edit] Mac OS X 10.4/10.5 on PowerPC


[edit] Ubuntu

(7.10, 8.04, 9.10 など) 古いディストリビューションを使っている Ubuntu ユーザは、 mono を 2.4.3 以降にアップグレードする必要があります。Mono をアップグレードする必要がある場合は、Update Mono on Ubuntu を参照してください。

Ubuntu Karmic (9.10) には mono 2.4.2.3 が入っています。

Ubuntu Lucid (10.04) には mono 2.4.4 が入っています。

Ubuntu Maverick (10.10) には mono 2.6.7 が入っています。

Ubuntu Natty (11.04) には mono 2.6.7 が入っています。

[edit] Ubuntu 10.04 以降

このバージョンでは、mono-complete をインストールするだけで大丈夫です。動作に必要な関連パッケージは一緒にインストールされます。まとめると、ビルドの手順はこうなります。

sudo apt-get install mono-complete
opensim をダウンロード
cd opensim
./runprebuild.sh
xbuild

mono 2.6 系の時点では、xbuild で OpenSimulator を完全にビルドすることができます。xbuild は Ubuntu の mono-complete に含まれていますので、xbuild より nant を使いたいという特段の理由がなければ、他のパッケージをインストールする必要はありません。この2つは、同じ C# コンパイラをそれぞれ別のビルドスクリプト形式で呼び出す別々のビルドシステムです。

オプション (開発者向け): レグレッションテストスイートを実行するには、このように nunit-console をインストールします。

sudo apt-get install nunit-console
nant test

[edit] RHEL, Fedora, CentOS その他 RedHat 系

OpenSimulator のバイナリディストリビューションを動かせるような状態で OpenSimulator をソースからビルドするには、mono の開発ライブラリと nant をインストールする必要があります。以下の両方の項を参照してください。

[edit] Mono ライブラリの取得

OpenSim.exe バイナリディストリビューションを動作させたときに、Mono を自分のディトリビューションのコアリポジトリからインストールした場合は、以下のように入力すれば大丈夫です。

sudo yum install mono-devel

そうでない場合は、次のように入力します(Mono 用の yum リポジトリの設定が済んでいる前提です)。

sudo yum install mono-addon-devel

どちらのコマンドも、関連パッケージを一緒にインストールします。

[edit] NAnt のインストール

"yum info nant" を実行して、nant のバージョンを確認しましょう。見つかったら、次のように入力すれば大丈夫です。

sudo yum install nant

これで、nant を普通に実行できます。

yum リポジトリに nant がなかった場合、もしくは、OpenSimulator を動作させるのにはあまりも古すぎると感じた場合は、NAnt を NAnt プロジェクトサイト から取得してください。そこにある User Manual に詳細な手順が載っています。0.90 時点では、スタートアップスクリプトを以下のように作成します(NAnt を /usr/local/nant に展開したという前提です)。

sudo vi /usr/bin/nant

ファイルの中には、このように書きます。

#!/bin/sh
exec mono /usr/local/nant/bin/NAnt.exe "$@"

それから、実行権限をつけます。

sudo chmod +x /usr/bin/nant

これで、runprebuild.sh を実行して OpenSimulator を nant でビルドすることができるようになります。

[edit] openSUSE

次のように入力します。

sudo zypper install nant

それから、runprebuild.sh と nant を実行します。関連パッケージも一緒にインストールされます。

[edit] FreeBSD

FreeBSD 6.2 では、次のようにします。

su
cd /usr/ports/devel/subversion/ && make install clean (you may also need to rebuild apr-svn if this step fails)
cd /usr/ports/lang/mono/ && make install clean
cd /usr/ports/devel/nant/ && make install clean
cd /usr/ports/databases/sqlite3/ && make install clean
cd /usr/ports/x11-toolkits/libgdiplus/ && make install clean
cd /opensim/installation/directory/
Download opensim
cd opensim
./runprebuild.sh
nant

注) "System.DllNotFoundException: ./libopenjpeg-libsl-2.1.2.0.so" 問題の対応方法は、トラブルシューティングの手順 の通りですが、 "make" ではなく "gmake" を使ってください。

ODE 物理エンジンでは、次の手順を実行します:

cd /usr/ports/graphics/libGL/ && make install clean
cd /usr/ports/graphics/libGLU/ && make install clean
cd /opensim/installation/directory/
svn co http://opensimulator.org/svn/opensim-libs/trunk opensim-libs
cd opensim-libs/unmanaged/OpenDynamicsEngine2/
sh autogen.sh
./configure --enable-shared --enable-release --disable-demos
make
mv ./ode/src/.libs/libode.so /opensim/installation/directory/opensim/bin/

[edit] Debian

Debian 4 (Etch) の debian.org でのサポートは終了しました。5 (Lenny) 以降にアップデートしてから OpenSimulator を起動しましょう。詳細は、Upgrades from previous release@debian.org を参照してください。

Debian 5 (Lenny) 以降では、次のように入力します。

sudo aptitude install nant

それから、runprebuild.sh と nant を実行します。aptitude でなく、apt-get を使用しても構いません。どちらのコマンドも、関連パッケージも一緒にインストールします。

Debian 5(Lenny, 以前の安定版), Debian 6(Squeeze, 安定版), Debian 7(Wheezy, テスト版) で検証しました。

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