地域の設定
From OpenSimulator
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{{Languages|Configuring_Regions}}  | {{Languages|Configuring_Regions}}  | ||
| − | =   | + | = OpenSimulator 0.7 以降 =  | 
デフォルトでは、地域は bin/Regions ディレクトリにある Regions.ini ファイルで設定されます。  | デフォルトでは、地域は bin/Regions ディレクトリにある Regions.ini ファイルで設定されます。  | ||
| − | + | OpenSimulator を白紙の状態からインストールすると、一通りの質問をして、最初の地域を設定してくれます。  | |
以下に、Regions.ini ファイルのサンプルを掲載します。  | 以下に、Regions.ini ファイルのサンプルを掲載します。  | ||
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これは、地域を動作させるために設定しなければならない設定項目のリストです。  | これは、地域を動作させるために設定しなければならない設定項目のリストです。  | ||
| − | Regions.ini ファイルがない状態で   | + | Regions.ini ファイルがない状態で OpenSimulator を最初に起動すると、最初の地域を  | 
設定するために、それぞれの設定項目に対応した質問がなされます。詳しくは、  | 設定するために、それぞれの設定項目に対応した質問がなされます。詳しくは、  | ||
| − | [[設定#  | + | [[設定#OpenSimulator を最初に起動する]] を参照してください。  | 
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|InternalAddress  | |InternalAddress  | ||
| − | |サーバに複数の NIC   | + | |サーバに複数の NIC があり、OpenSimulator がリッスンする IP アドレスがどれになっても構わないのであれば、0.0.0.0 を指定します(通常の設定)。そうでなければ、IP アドレスを指定しましょう。  | 
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|InternalPort  | |InternalPort  | ||
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* Regions.ini にセクションをもう1個追加します。  | * Regions.ini にセクションをもう1個追加します。  | ||
* bin/Regions に別の .ini ファイルを作成します。  | * bin/Regions に別の .ini ファイルを作成します。  | ||
| − | * 古い形式の OpenSim.xml ファイルを作成します(現在の   | + | * 古い形式の OpenSim.xml ファイルを作成します(現在の OpenSimulator でもまだ動作します)。  | 
* もしくは、地域コマンドを地域コンソールで発行します (0.6.7 では少しバグがあるようですので、推奨しません)。  | * もしくは、地域コマンドを地域コンソールで発行します (0.6.7 では少しバグがあるようですので、推奨しません)。  | ||
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|MaxPrims  | |MaxPrims  | ||
| − | |地域へ関連づけることのできるプリムの最大数。しかし、現在   | + | |地域へ関連づけることのできるプリムの最大数。しかし、現在 OpenSimulator ではこの制限を強制的に適用しているわけではありません。Linden Lab プロトコルの制約により、表示される最大数は 45000 となっています。  | 
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|PhysicalPrimMax  | |PhysicalPrimMax  | ||
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| − | =   | + | = OpenSimulator 0.6.7 から OpenSimulator 0.6.9 まで =  | 
| − | デフォルトでは、地域は bin/Regions ディレクトリ内の Regions.ini   | + | デフォルトでは、地域は bin/Regions ディレクトリ内の Regions.ini に設定値が格納されます。OpenSimulator のインストールをはじめて行うと、一通りの質問をして、最初の地域を設定してくれます。  | 
Regions.ini の例です。  | Regions.ini の例です。  | ||
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  MasterAvatarSandboxPassword = yeahokay  |   MasterAvatarSandboxPassword = yeahokay  | ||
| − | この表は、Regions.ini の項目とセットアップ時の質問の関係を示しています。それぞれの質問に関する詳細は、[[設定#  | + | この表は、Regions.ini の項目とセットアップ時の質問の関係を示しています。それぞれの質問に関する詳細は、[[設定#OpenSimulator を最初に起動する]]を参照してください。  | 
{| cellspacing="0" cellpadding="5" border="1" align="center" class="sortable" width="90%"  | {| cellspacing="0" cellpadding="5" border="1" align="center" class="sortable" width="90%"  | ||
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* Regions.ini にセクションをもう1個追加します。  | * Regions.ini にセクションをもう1個追加します。  | ||
* bin/Regions に .ini ファイルを別途作成します。  | * bin/Regions に .ini ファイルを別途作成します。  | ||
| − | * 古い形式の OpenSim.xml   | + | * 古い形式の OpenSim.xml ファイルを作成します(OpenSimulator 0.6.7 でもまだ動作します)。  | 
* もしくは、地域コマンドを地域コンソールで発行します(0.6.7 では少しバグがあるようですので、推奨しません)。  | * もしくは、地域コマンドを地域コンソールで発行します(0.6.7 では少しバグがあるようですので、推奨しません)。  | ||
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新しい UUID を作成するには、手作業でひねりだすか(例えば、[0-9][A-F] の範囲で文字を1個変える)、[http://www.famkruithof.net/uuid/uuidgen uuidgen webpage] にあるジェネレータを使用するかします。Unix では、 <tt>uuidgen</tt> コマンドを使用することもできます。  | 新しい UUID を作成するには、手作業でひねりだすか(例えば、[0-9][A-F] の範囲で文字を1個変える)、[http://www.famkruithof.net/uuid/uuidgen uuidgen webpage] にあるジェネレータを使用するかします。Unix では、 <tt>uuidgen</tt> コマンドを使用することもできます。  | ||
| − | =   | + | = OpenSimulator 0.6.6 以前 =  | 
強力なジェネレータがここにあります: [[RegionGenerator]]  | 強力なジェネレータがここにあります: [[RegionGenerator]]  | ||
| − | 同じマシンで複数の地域を稼働させるには、'default.xml' ファイルのコピーを <tt>bin/Regions/</tt>   | + | 同じマシンで複数の地域を稼働させるには、'default.xml' ファイルのコピーを <tt>bin/Regions/</tt> ディレクトリに複数作成するだけでよいです。OpenSimulator コマンドプロンプトで <tt>create region</tt> と入力したり、<tt>share/regions</tt> にある <tt>make.php</tt> を使ったり、手作業でファイルを作成したりもできます。  | 
手作業でファイルを作成したい場合は、  | 手作業でファイルを作成したい場合は、  | ||
Revision as of 23:08, 3 March 2012
OpenSimulator 0.7 以降
デフォルトでは、地域は bin/Regions ディレクトリにある Regions.ini ファイルで設定されます。 OpenSimulator を白紙の状態からインストールすると、一通りの質問をして、最初の地域を設定してくれます。
以下に、Regions.ini ファイルのサンプルを掲載します。
[Big Fat Region] RegionUUID = 5ce85740-6460-43d3-ba4c-29207b010072 Location = 1000,1000 InternalAddress = 0.0.0.0 InternalPort = 9000 AllowAlternatePorts = False ExternalHostName = 192.168.1.2
これは、地域を動作させるために設定しなければならない設定項目のリストです。 Regions.ini ファイルがない状態で OpenSimulator を最初に起動すると、最初の地域を 設定するために、それぞれの設定項目に対応した質問がなされます。詳しくは、 設定#OpenSimulator を最初に起動する を参照してください。
| 項目名 | 説明 | 
|---|---|
| [Big Fat Region] | 地域の名前。 | 
| RegionUUID | 地域の一意ID。 | 
| Location | グリッドの中での地域の (x, y) 位置。 | 
| InternalAddress | サーバに複数の NIC があり、OpenSimulator がリッスンする IP アドレスがどれになっても構わないのであれば、0.0.0.0 を指定します(通常の設定)。そうでなければ、IP アドレスを指定しましょう。 | 
| InternalPort | クライアントの接続を受け付けるポート番号。 | 
| AllowAlternatePorts | 未使用。常に False にしてください。 | 
| ExternalHostName | ルータの外部 IP アドレスまたは FQDN。 | 
他の地域を追加したい場合は、次のようにするとよいでしょう。
- Regions.ini にセクションをもう1個追加します。
 - bin/Regions に別の .ini ファイルを作成します。
 - 古い形式の OpenSim.xml ファイルを作成します(現在の OpenSimulator でもまだ動作します)。
 - もしくは、地域コマンドを地域コンソールで発行します (0.6.7 では少しバグがあるようですので、推奨しません)。
 
Region.ini に2個目の地域を追加する例です。
[Big Fat Region] RegionUUID = 5ce85740-6460-43d3-ba4c-29207b010072 Location = 1000,1000 InternalAddress = 0.0.0.0 InternalPort = 9000 AllowAlternatePorts = False ExternalHostName = 192.168.1.2 [Greek Wedding] RegionUUID = 5c445740-6460-43d3-ba4c-444444445555 Location = 1000,1001 InternalAddress = 0.0.0.0 InternalPort = 9001 AllowAlternatePorts = False ExternalHostName = 192.168.1.2
見ての通り、2番目の地域は Greek Wedding という名前で、違う UUID になっています。違う位置 (1000,1001) で違う InternalPort (9001) になっています。その他はまったく一緒です。
新しい UUID を作成するには、手作業でひねりだすか(例えば、[0-9][A-F] の範囲で文字を1個変える)、uuidgen webpage にあるジェネレータを使用するかします。Unix では、 uuidgen コマンドを使用してもよいでしょう。
以上の基本項目の他に、地域のプロパティを変更できる追加の設定項目があります。
| 項目名 | 説明 | 
|---|---|
| MaxAgents | 同時に地域に存在できるエージェントの最大数。デフォルトは 100 です。2011/4/21現在、git master にのみ存在します。 | 
| MaxPrims | 地域へ関連づけることのできるプリムの最大数。しかし、現在 OpenSimulator ではこの制限を強制的に適用しているわけではありません。Linden Lab プロトコルの制約により、表示される最大数は 45000 となっています。 | 
| PhysicalPrimMax | 物理プリムの最大寸法。1つの数値で、XYZ 座標に適用されます。既存プリムの大きさを変更する際にこれが影響します。デフォルトは 10 です。この設定は OpenSim.ini の [Startup] セクションに書くこともできます。地域の設定が存在すれば、それは OpenSim.ini の設定を上書きします。 | 
| NonphysicalPrimMax | 非物理プリムの最大寸法。1つの数値で、XYZ 座標に適用されます。既存プリムの大きさを変更する際にこれが影響します。デフォルトは 10 です。この設定は OpenSim.ini の [Startup] セクションに書くこともできます。地域の設定が存在すれば、それは OpenSim.ini の設定を上書きします。 | 
| ClampPrimSize | true の場合、NonphysicalPrimMax 以上の大きさでプリムを作ろうとすると、NonphysicalPrimMax の大きさにまで縮められます。デフォルトは false です。この設定は OpenSim.ini の [Startup] セクションに書くこともできます。地域の設定が存在すれば、それは OpenSim.ini の設定を上書きします。 | 
| RegionType | 標準の Second Life ビューアで、地域/不動産 (Region/Estate) ダイアログの約款 (Covenant) に出てくる地域の種類 (Type) 。何に使うのかはよくわかりません。 | 
OpenSimulator 0.6.7 から OpenSimulator 0.6.9 まで
デフォルトでは、地域は bin/Regions ディレクトリ内の Regions.ini に設定値が格納されます。OpenSimulator のインストールをはじめて行うと、一通りの質問をして、最初の地域を設定してくれます。
Regions.ini の例です。
[Big Fat Region] RegionUUID = 5ce85740-6460-43d3-ba4c-29207b010072 Location = 1000,1000 InternalAddress = 0.0.0.0 InternalPort = 9000 AllowAlternatePorts = False ExternalHostName = 192.168.1.2 MasterAvatarFirstName = Justin MasterAvatarLastName = Clark-Casey MasterAvatarSandboxPassword = yeahokay
この表は、Regions.ini の項目とセットアップ時の質問の関係を示しています。それぞれの質問に関する詳細は、設定#OpenSimulator を最初に起動するを参照してください。
| 項目 | セットアップ時の質問 | 説明 | 
|---|---|---|
| [Big Fat Region] | New region name | 地域の名前。 | 
| RegionUUID | Region UUID | 地域の一意ID。 | 
| Location | Region Location | グリッドの中での地域の位置。 | 
| InternalAddress | Internal IP address | 0.0.0.0 または固定 IP アドレス。 | 
| InternalPort | Internal port | クライアントの接続を受け付けるポート番号。 | 
| AllowAlternatePorts | Allow alternate ports | 未使用。常に False 。 | 
| ExternalHostName | External host name | ルータの外部 IP アドレスまたは FQDN 。 | 
| MasterAvatarFirstName | Master Avatar first name | (0.6.9 以前) マスターアバターのファーストネーム。 | 
| MasterAvatarLastName | Master Avatar last name | (0.6.9 以前) マスターアバターのラストネーム。 | 
| MasterAvatarSandboxPassword | Master Avatar sandbox password | (0.6.9 以前) マスターアバターのパスワード。 | 
他の地域を追加したい場合は、
- Regions.ini にセクションをもう1個追加します。
 - bin/Regions に .ini ファイルを別途作成します。
 - 古い形式の OpenSim.xml ファイルを作成します(OpenSimulator 0.6.7 でもまだ動作します)。
 - もしくは、地域コマンドを地域コンソールで発行します(0.6.7 では少しバグがあるようですので、推奨しません)。
 
Region.ini に2個目の地域を追加する例です。
[Big Fat Region] RegionUUID = 5ce85740-6460-43d3-ba4c-29207b010072 Location = 1000,1000 InternalAddress = 0.0.0.0 InternalPort = 9000 AllowAlternatePorts = False ExternalHostName = 192.168.1.2 MasterAvatarFirstName = Justin MasterAvatarLastName = Clark-Casey MasterAvatarSandboxPassword = yeahokay [Greek Wedding] RegionUUID = 5c445740-6460-43d3-ba4c-444444445555 Location = 1000,1001 InternalAddress = 0.0.0.0 InternalPort = 9001 AllowAlternatePorts = False ExternalHostName = 192.168.1.2 MasterAvatarFirstName = Justin MasterAvatarLastName = Clark-Casey MasterAvatarSandboxPassword = yeahokay
見ての通り、2番目の地域は Greek Wedding という名前で、違う UUID になっています。違う位置 (1000,1001) で違う InternalPort (9001) になっています。その他はまったく一緒です。
新しい UUID を作成するには、手作業でひねりだすか(例えば、[0-9][A-F] の範囲で文字を1個変える)、uuidgen webpage にあるジェネレータを使用するかします。Unix では、 uuidgen コマンドを使用することもできます。
OpenSimulator 0.6.6 以前
強力なジェネレータがここにあります: RegionGenerator
同じマシンで複数の地域を稼働させるには、'default.xml' ファイルのコピーを bin/Regions/ ディレクトリに複数作成するだけでよいです。OpenSimulator コマンドプロンプトで create region と入力したり、share/regions にある make.php を使ったり、手作業でファイルを作成したりもできます。
手作業でファイルを作成したい場合は、
- default.xml ファイルのコピーを bin/Regions ディレクトリに作成し、なんでもいいので名前をつけます(私は自分のファイルに region.x.y.xml とつけます。region が地域の名前で、x と y がグリッド座標です。)
 - それぞれの xml ファイルを開き、UUID (ジェネレータが uuidgen webpage にあります。または Unix では、uuidgen コマンドを使います)、地域の名前、XY 座標、内部 IP ポート番号を編集します。
 
重要! 地域の作成方法にかかわらず、地域の UUID 、名前、グリッド座標はグリッドの中で一意でなければなりません。ポート番号はマシンの中で一意でなければなりません。内部 IP アドレス や外部ホスト名は全ての地域で同じでなければなりません。
ちなみに、地域を連結させたいときは、sim_location_x や sim_location_y は隣りあった番号にしなければなりません。そうすれば地域の間を行ったり来たりできます。 重要: これらのグリッド座標はメートルではありません。SIM の位置です。 (1000, 1000) は (1001,1000) 、(1000, 1001) などと隣りあわせになります。1256, 2000, 2048 を指定すると 1000 とは隣りあわせとならず、かなり遠く離れたところになり、お互いの SIM から見えることはありません。
2個以上の xml ファイルが bin/Regions フォルダにあれば、OpenSim.exe を1個起動させれば全ての SIM が起動するようになります!エラーが発生したら、 xml ファイルの記述が間違っている可能性が高いです。